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映画『WE ARE LITTLE ZOMBIES』は痛快だ!

映画『WE ARE LITTLE ZOMBIES』は痛快だ!

©2019WE ARE LITTLE ZOMBIESFILM PARTNERS


最近明るい未来の話をしているだろうか?

私を含め第二次ベビーブーム、団塊ジュニア世代が

親となり、今迄の価値観がぶっ壊れた世界で子供を育てる。

国家や世界や世代や組織に属する事への漠然とした不安感から

家族という物の最適なフォーマットやテンプレートが見当たらないのだ。

そんな時代に家族を描いた作品が評価を得ている。

『万引き家族』や『ROMA』そして今年のカンヌでは

ポン・ジュノ監督の『パラサイト』がパルムドールを受賞した。

多様な家族のカタチを見て取れる。


『WE ARE LITTLE ZOMBIES』は家族を失った子供達が出会い、

時間や体験を共有していくことによって、新しい個へと成長を遂げる、

新種の誕生を描いているように思える。

最新ツールを持つことでしか自己を肯定できない旧態依然とした我々。

一体誰が生きてて誰が死んでるのか?

それを革新的な映像とローファイな8bitで描く。

そして、ポッピーでカウンターでいて面白いという作品が『WE ARE LITTLE ZOMBIES』だ。

世界から觀られる事への高い意識と共に日本映画への愛がある。

故に我々オールドタイプからみても痛快なのだ!


全く持って癖になる劇中歌をDLしてヘビロ状態にされ、

クリトリック・リス(スギム)の芝居を思い出し笑う。

そして勿論、福岡市民の甥っ子モンド君こと、奥村門土の芝居とベース演奏のスタイルにも注目!


〜先日プロモーションで訪れた長久監督とモンド君が私のラジオ番組CROSS FM URBAN DUSKに来てくれた。

話は盛り上がり、このまま朝まで喋り続けたかった(笑)

いよいよ今月、6月14日(金)から公開!!世界が既に認めた長久監督の映画愛を感じて欲しい!!





『WE ARE LITTLE ZOMBIES』STORY&INTRODUCTION


【ストーリー】   

両親が死んだ。悲しいはずなのに泣けなかった、4人の13歳。 

彼らはとびきりのバンドを組むと決めた。こころを取り戻すために― 


出会いは偶然だった。よく晴れたある日、火葬場で出会った4人。

ヒカリ、イシ、タケムラ、イクコ。 みんな、両親を亡くしたばかりだった。 

ヒカリの両親はバス事故で事故死、イシの親はガス爆発で焼死、 

タケムラの親は借金苦で自殺、イクコの親は変質者に殺された。 

なのにこれっぽっちも泣けなかった。まるで感情がないゾンビみたいに。


 「つーか私たちゾンビだし、何やったっていいんだよね」 

夢も未来も歩く気力もなくなった小さなゾンビたちは

ゴミ捨て場の片隅に集まって、バンドを結成する。

その名も、“LITTLE ZOMBIES”。 

やがて社会現象になったバンドは、予想もしない運命に翻弄されていく。 


嵐のような日々を超えて、旅のエンディングで4人が見つけたものとは― 


【イントロダクション】

2017年、タランティーノ(『キル・ビル』)やデイミアン・チャゼル(『ラ・ラ・ランド』)といった フィルムメーカーを生んだ地、サンダンス映画祭で グランプリ(ショートフィルム部門)を

獲得した監督・長久允。 そんな新時代の才能、待望の長編デビュー作がついに解禁。

早くも本年度のサンダンス映画祭、ベルリン国際映画祭で二冠受賞。 その話題は世界各国へ飛び火し、フランスやアジア圏をはじめとする国々で、新人監督としては異例のスピードでの公開も決定。 まさに、世界を席巻中の本作が、いよいよ日本へ上陸する! 


キャストに、『そして父になる』にて福山雅治の息子役を演じた二宮慶多。 テレビCMや『クソ野郎と美しき世界』での好演も記憶に新しい中島セナ。 ドラマ『嘘の戦争』の水野哲志。天才似顔絵師としても話題の奥村門土。 4人の新しい才能の発掘。また、佐々木蔵之介、永瀬正敏などの名優たちも、監督の才能に共感し大集結。 


懐かしくも新しいバンド“LITTLE ZOMBIES”の音楽はLOVE SPREAD。 創造性豊かな衣装はwrittenafterwardsの山縣良和。ヘアメイクに加茂克也。 美術セットデザインはアーティストユニット・magma。






ウィーアーリトルゾンビーズ『WE ARE LITTLE ZOMBIES』

6月14日(金)より、全国公開 配給:日活

WE ARE LITTLE ZOMBIES OFFICIAL SITE

栗田 善太郎
栗田 善太郎

栗田 善太郎 ZENTARO KURITA

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1971年福岡市生まれ。大学時代からラジオ制作に携わる。
2015年 cross fm特別番組『HAPPY HOUSE 〜 The Family's Starting Point〜』で民間放送連盟賞 第11回日本放送文化大賞グランプリ受賞
2018年 CROSS FM特別番組『Let the Good Times Roll!!』が平成30年日本民間放送連盟賞 ラジオエンターテインメント番組部門で、最優秀賞を獲得。
現在はCROSS FM URBAN DUSK、CROSS FM MUSIC AMP、NHK TV 六本松サテライトを担当。
BIGMOUTH WEB MAGAZINE編集長
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