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ボニー&クライドを追い詰めた男達〜ザ・テキサス・レンジャーズ

ボニー&クライドを追い詰めた男達〜ザ・テキサス・レンジャーズ

ボニー&クライドといえば、1930年代に銀行強盗や殺人を繰り返した2人でカップル。

当時の新聞等でもヒロイックに扱われ、当時の若者から絶大的な人気があったという。


私が彼らの事を知るのは歌の歌詞が最初である。

SHEENA&THE ROKKETS~ボニーとクライドのバラード

BOØWY~ROUGE OF GRAY

TM NETWORK~SELF CONTROL

真島昌利~こんなもんじゃない

UP-BEAT~ボニー&クライド気取って

等など、、その後も髭(Hige)や毛皮のマリーズも2人をフィーチャーしている。


その後、私はハイティーンで映画『俺たちに明日はない』(1967年)を観る事で、

シーナさんが歌う「僕らはスクリーンを引き裂くべきだった」の意味が解るわけです。

若い時に体験しなきゃいけない映画や音楽はあると思います。

当時のアメリカン・ニューシネマを母に勧められ、体験できた事は良かったなぁと、

マザコン男的ですがw

村上某の小説なら素敵な人生の先輩に出会いご教授いただくのでしょうね。


ボニー・パーカーをフェイ・ダナウェイ

クライド・バロウをウォーレン・ベイティが演じ、男ならいつかフェイ・ダナウェイのような

女性に出会えるのではないかと考えるでしょう。


その物語のアザーサイドを描いた映画が3月末にNETFLIXで公開された。

所謂、『俺たちに明日はない』のエンドシーンでボニーとクライドを蜂の巣状態にする男達の物語。

『ザ・テキサス・レンジャーズ』(原題The Highwaymen)

これまた実在したテキサス・レンジャーズ出身の老コンビのバディムービーである。


この2人をケビン・コスナーとウディ・ハレルソンが演じる訳です。

ウディ・ハレルソンといえば、原案クエンティン・タランティーノ、オリバー・ストーン監督

『ナチュラル・ボーン・キラーズ』(1994年)で、

所謂『俺たちに明日はない』の90年代版を描いた作品で世に出た。

20代前半の私は当時嬉々としてこの作品を愛したものだ。

フェイ・ダナウェイからジュリエット・ルイスへの移行である。

その後のウディ・ハレルソンはナチュラル・ボーン・キラーズのイメージが強く、

悪役やスキャンダラスな役ばかりだったが、最近は今作のように正義感あふれる役も増えてきた。

アクが抜けて渋みが増してるということかな。


昭和の俺たちに明日はないが平成でナチュラル・ボーン・キラーズになり、

令和前に今作が公開になったというのも面白い。


NETFLIXで見る
栗田 善太郎
栗田 善太郎

栗田 善太郎 ZENTARO KURITA

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1971年福岡市生まれ。大学時代からラジオ制作に携わる。
2015年 cross fm特別番組『HAPPY HOUSE 〜 The Family's Starting Point〜』で民間放送連盟賞 第11回日本放送文化大賞グランプリ受賞
2018年 CROSS FM特別番組『Let the Good Times Roll!!』が平成30年日本民間放送連盟賞 ラジオエンターテインメント番組部門で、最優秀賞を獲得。
現在はCROSS FM URBAN DUSK、CROSS FM MUSIC AMP、NHK TV 六本松サテライトを担当。
BIGMOUTH WEB MAGAZINE編集長
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