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エルヴィス・プレスリーが、ナッシュヴィルの凄腕ミュージシャン達 ”ナッシュヴィル・キャッツ” とレコーディングした伝説の1970年スタジオ・セッション50周年を記念した決定版が11月にリリース!

エルヴィス・プレスリーが、ナッシュヴィルの凄腕ミュージシャン達 ”ナッシュヴィル・キャッツ” とレコーディングした伝説の1970年スタジオ・セッション50周年を記念した決定版が11月にリリース!

ソニーミュージックはエルヴィス・プレスリーが1970年にナッシュヴィルの凄腕ミュージシャン達”ナッシュヴィル・キャッツ”と行ったマラソン・セッションを記録した待望の決定版『フロム・エルヴィス・イン・ナッシュヴィル(From Elvis In Nashville)』をCD4枚組/デジタル版のコレクションとして2020年11月20日(金)にリリースすることを発表した。

1970年6月、ナッシュヴィルのRCAスタジオBにて5日5晩連続という超ロングランで生録音が行われたセッションでエルヴィスが行ったパフォーマンスは、彼のアルバムの中で1970年代に最も大きな成功を収めた3作『エルヴィス・オン・ステージVol.1 (That's the Way It Is)』、『エルヴィス・カントリー (Elvis Country [I'm 10,000 Years Old])』、『ラヴ・レター・フロム・エルヴィス (Love Letters from Elvis)』の中核を形成している。

今回、1970年のスタジオBでのセッションからのマスター・レコーディングがエルヴィスのオフィシャル・アルバムとして初めてひとつに纏まった。『フロム・エルヴィス・イン・ナッシュヴィル』ではエルヴィスの1970年のマラソン・セッションのスタジオ・トラックが、高評を博すエンジニアのマット・ロス・スプリング(ジョン・プライン、ジェイソン・イスベル)による新たなミックスを経て、初期のリリースのようなオーバーダブやオーケストレーションの追加なしに録音当時の状態を保った音源として収録されている。『フロム・エルヴィス・イン・ナッシュヴィル』はCD4枚組ボックス・セットとして発売(デジタル版も発売)。1970年のセッションからのレア&未発表アウト・テイクをまとめたボーナス・ディスク2枚も含まれている。12インチ・アナログ盤2枚組のハイライト・パッケージも同時発売される。

 

グレイスランドでは水色(aqua)とオレンジ色(tangerine)の12インチ・アナログ盤にプレスされた『フロム・エルヴィス・イン・ナッシュヴィル』のLP2枚組特別盤がリリースされる。グレイスランドのエルヴィス・ウィーク2020は8月8~16日にテネシー州メンフィスで開催。詳細はこちら。www.ElvisWeek.com

 

グレイスランドはステイホームでエルヴィス・ウィークを祝福したいファンの為に、オフラインと同日程のバーチャル・エルヴィス・ウィークをオンラインで初めて開催する。

https://www.graceland.com/elvisweekvirtual

 

8月8日より、『フロム・エルヴィス・イン・ナッシュヴィル』から、1970年6月7・8日にレコーディングされた「マディ・ウォーター (I Washed My Hands in Muddy Water)」(カウボーイ・ジョー・バブコックが書いたカントリーの名曲のカヴァー)の1曲について、各デジタル・サービス・プロバイダで入手可能となり、プレオーダーが開始された(下記リンク参照)。

 

1960年代終わり、1950年代に絶大なパワーを誇ったエルヴィス・プレスリーは、ロックの革命が起こった10年間に自身の足跡を残し、特筆すべき音楽的・文化的影響力の持ち主としての立場を取り戻した。衝撃のテレビ特番『エルヴィス’68カムバック・スペシャル』はテレビ界の歴史を作り、彼は長年待望されてきたサウンドトラック録音以外への復帰を果たした。メンフィスにあるチップ・モーマンのアメリカン・サウンド・スタジオで1969年1・2月に行われたセッションでは「イン・ザ・ゲットー」「ドント・クライ・ダディ」「雨のケンタッキー (Kentucky Rain)」、そしてエルヴィス生前最後のナンバー・ワン・シングルとなった「サスピシャス・マインド (Suspicious Minds)」等のチャートの大ヒット曲に加え、『フロム・エルヴィス・イン・メンフィス』とスタジオ録音とコンサート録音のハイブリッド作『エルヴィス・イン・パースン(From Memphis to Vegas/From Vegas to Memphis)』という高評価を博した2作の1969年のアルバムが生まれている。『フロム・エルヴィス・イン・ナッシュヴィル』は彼の初期のメンフィス録音を彷彿させるような作品となっており、スタジオBでのセッションの活気、ユーモア、感情的な共鳴を新鮮に感じ取ることができる。

 

1970年代最初のレコーディングにあたり、エルヴィスはアメリカン・サウンドでのセッションを大成功に導いた青写真を紐解いた。オーバーダブを嫌悪していた彼は、自身の感性に寄り添ったバンドとスタジオでゆったりと生演奏を録音することを望んだ。音楽出版社の拘束から自由になったエルヴィスは、「明日に架ける橋 (Bridge Over Trouble Water)」の卓越した解釈を含むカヴァー曲から、ラスヴェガスの公演やライヴ活動への復帰の動力となった壮大な楽曲まで、自分にとって現代的で自分が感情移入できる意味のある曲をピックアップしてレコーディングすることが可能になっていた(エルヴィスは1970年だけをとってみてもインターナショナル・ホテルで2ヶ月の滞在公演を行っており、1晩に2回ステージに立っていた)。

 

メンフィスで行われたアメリカン・サウンドでの録音がエルヴィスのステージやチャートの首位への復帰への扉を開いたとすれば、その次のレコーディングとなった1970年の伝説のマラソン・セッションは、プロデューサーのフェルトン・ジャーヴィスの指導のもと、エルヴィスは史上有数に強力なスタジオ・ミュージシャンのアンサンブルとタッグを組み、ポップ・ミュージックの新たな革命への土台を築いたことになる。1970年初のアルバムを伝説の“ナッシュヴィル・キャッツ”と作ったエルヴィス・プレスリーは、ジョニー・キャッシュ、ボブ・ディラン、ニール・ヤング、ジョージ・ハリソンをはじめとする同世代ミュージシャンたちの仲間入りを果たした。

 

1970年6月、1950年代にロックンロール・ミュージックをメインストリームに持ち込み、カントリー・ミュージック系ラジオ局に強烈な影響を与えたエルヴィスは、新しい10年間のための新しいサウンドを作るべくRCAスタジオBに戻ってきた。1958年から1971年にかけて、エルヴィスは200曲以上のトラックをスタジオBで録音している。「フール・サッチ・アズ・アイ (A Fool Such As I)」を含む最初の5曲を録音した後、1958年9月には米陸軍の一員として渡独し、1960年3・4月にはスタジオBで除隊後初のアルバム『エルヴィス・イズ・バック (Elvis Is Back!)』をレコーディングした。1970年のナッシュヴィルのセッションに向けては、エルヴィスは自らレパートリーを選ぶことが可能になっており、ブルーグラス、ホンキー・トンク、ウェスタン・スウィング、そして自身が事実上の創始者であるロカビリーの要素をコンテンポラリー・ポップ、バラード、壮大な名演と組み合わせることにより、自身の心髄に染み込んだ多様なアメリカ音楽を深く掘り下げていった。

 

これらの録音はエルヴィスと、マルチインストゥルメンタリストのチャーリー・マッコイ(経歴書にはボブ・ディランの『追憶のハイウェイ61 [Highway 61 Revisited]』、『ブロンド・オン・ブロンド』、『ジョン・ウェズリー・ハーディング』、『ナッシュヴィル・スカイライン』の他、ポール・サイモン、ターニャ・タッカー、ボブ・シーがー、ウィリー・ネルソン他多数との共演が名を連ねる)、ベーシストのノーバート・パトナム(ロイ・オービソン、アル・ハート、ヘンリー・マンシーニ、ダン・フォーゲルバーグ、リンダ・ロンシュタット、J.J.ケイル、トニー・ジョー・ホワイト他多数)、ピアニストのデヴィッド・ブリッグス(ディーン・マーティン、ジョーン・バエズ、ナンシー・シナトラ、B.B.キング、ジョニー・キャッシュ、ドリー・パートン、ウェイロン・ジェニングス、トニー・ジョー・ホワイト、ジョージ・ハリスン、トッド・ラングレン、ロイ・オービソン、ザ・モンキーズ、J.J.ケイル、クリス・クリストファーソン、アリス・クーパー他と仕事経験あり)からなる驚異的なスタジオ・バンドとの紛れもない化学反応のおかげで、エルヴィス史上最高のセッションの部類に入ると幅広く認識されている。“ナッシュヴィル・キャッツ”として知られているこの凄腕ミュージシャン達のスタジオ・アンサンブルは、エルヴィス自身と同様、ポップ、ロック、カントリー・ミュージックの世界を繋げた。エルヴィスは6月のセッションに自分のステージ・ギタリストを長年務めるジェームス・バートンを起用。パトナムやブリッグスと同じくマッスル・ショールズ・リズム・セッションの一員であるエディ・ヒントンは、エルヴィスの9月22日のセッションでリード・ギターを担当した。エルヴィスは6月のセッションで一貫してアコースティック・ギターを担当している。

 

作業は夕方に始まり明け方まで続き、5日間にわたった“マラソン”セッションからは、ウィリー・ネルソンの「時のたつのは早いもの (Funny How Time Slips Away)」の精魂込めたカヴァー、悲痛な「去りし君へのバラード (I’ve Lost You)」、サイモン&ガーファンクル「明日に架ける橋」のパワフルなヴァージョン、そしてエルヴィスが1966年に最初に録音した「ラヴ・レター (Love Letters)」の再録音など、幅広い素材が生まれている。「ホール・ロッタ・シェイキン・ゴーイン・オン (Whole Lotta Shakin' Goin' On)」のワイルドな一発録りヴァージョンは、9月22日の1日限りのセッションのハイライトの1つだった。

 

エルヴィスが1970年の“マラソン・セッション”で生み出した音楽は、オリジナル・リリースに収録されたオーバーダブのレイヤーのない形で本作では収録されており、エルヴィスの最高傑作のひとつとして魅力を放つとともに多大な影響力を証明してきた。それは彼が残りの人生のキャリアで追求した音楽的方向性を確立させ、ポップとカントリーのラジオにおける晩年の成功を予測し、その後に続いた数えきれないほどのカントリー・スターたちのサウンドの手本となった。『フロム・エルヴィス・イン・ナッシュヴィル』はエルヴィスの世界や、永遠に魅力を放つ音楽を作る彼の手法を深奥まで垣間見せてくれるのだ。

 

 

■ デジタル版の試聴&プレオーダー・リンク:

https://SonyMusicJapan.lnk.to/EP_fein

 

 

【商品情報】

●発売予定日:2020年11月20日 (金)

『フロム・エルヴィス・イン・ナッシュヴィル/エルヴィス・プレスリー』 CD4枚組(輸入盤のみ)/ LP2枚組(輸入盤のみ) / デジタル(ハイレゾ音源の配信もあり)


 

『フロム・エルヴィス・イン・ナッシュヴィル』 CD4枚組 収録曲

Disc 1

01 Opening Jam (Mystery Train) (Junior Parker/Sam Phillips)

02 Twenty Days And Twenty Nights (Ben Weisman/Clive Westlake)

03 I’ve Lost You (Ken Howard/Alan Blaikley)

04 I Was Born About Ten Thousand Years Ago (Adapted by Elvis Presley)

05 The Sound Of Your Cry (Bill Giant/Bernie Baum/Florence Kaye)

06 The Fool (Naomi Ford)

07 A Hundred Years From Now (Lester Flatt/Earl Scruggs)

08 Little Cabin On The Hill (Bill Monroe/Lester Flatt)

09 Cindy, Cindy (Buddy Kaye/Ben Weisman/Dolores Fuller)

10 Bridge Over Troubled Water (Paul Simon)

11 How The Web Was Woven (Clive Westlake/David Most)

12 Got My Mojo Working/ Keep Your Hands Off Of It (Preston Foster)/(Jay McShann/Priscilla Bowman)

13 It’s Your Baby, You Rock It (Shirl Milete/Nora Fowler)

14 Stranger In The Crowd (Winfield Scott)

15 I’ll Never Know (Fred Karger/Sid Wayne/Ben Weisman)

16 Mary In The Morning (Johnny Cymbal/Michael Rashkow)

17 It Ain’t No Big Thing (But It’s Growing) (Neal Merritt/Alice Joy/Shorty Hall)

18 You Don’t Have To Say You Love Me (Vicki Wickham/Simon Napier-Bell/ Pino Donaggio/Vito Pallavicini)

19 Just Pretend (Doug Flett/Guy Fletcher)

20 This Is Our Dance (Les Reed/Geoff Stephens)

21 Life (Shirl Milete)

22 Heart Of Rome (Geoff Stephens/Alan Blaikley/Ken Howard)

 

Disc 2

01 When I’m Over You (Shirl Milete)

02 I Really Don’t Want To Know (Howard Barnes/Don Robertson)

03 Faded Love (Bob Wills/John Wills)

04 Tomorrow Never Comes (Ernest Tubb/Johnny Bond)

05 The Next Step Is Love (Paul Evans/Paul Parnes)

06 Make The World Go Away) (Hank Cochran)

07 Funny How Time Slips Away (Willie Nelson)

08 I Washed My Hands In Muddy Water (Joe Babcock)

09 Love Letters (Edward Heyman/Victor Young)

10 There Goes My Everything (Dallas Frazier)

11 If I Were You (Gerald Nelson)

12 Only Believe (2:58) (Paul Rader)

13 Sylvia (Geoff Stephens/Les Reed)

14 Patch It Up (Eddie Rabbitt/Rory Bourke)

15 Snowbird (Gene MacLellan)

16 Where Did They Go, Lord (2:28) (Dallas Frazier/Arthur L. Owens)

17 Whole Lot-ta Shakin’ Goin’ On (Dave Williams/Sunny David)

18 Rags To Riches (Richard Adler/Jerry Ross)

 

Disc 3

01 Jam 2 (Tiger Man) (Joe Hill Louis/Sam Burns)

02 I’ve Lost You take 1 (Ken Howard/Alan Blaikley)

03 The Next Step Is Love takes 3-6 (Paul Evans/Paul Parnes)

04 You Don’t Have To Say You Love Me rehearsal

05 Patch It Up take 1 (Eddie Rabbitt/Rory Bourke)

06 Twenty Days And Twenty Nights takes 5,6 & 8 (5:54) (Ben Weisman/Clive Westlake)

07 How The Web Was Woven take 1 (Clive Westlake/David Most)

08 Mary In The Morning takes 3-4 (Johnny Cymbal/Michael Rashkow)

09 Just Pretend takes 1-2 (Doug Flett/Guy Fletcher)

10 Stranger In The Crowd takes 1-5 (Winfield Scott)

11 Bridge Over Troubled Water rehearsal, take 1 (Paul Simon)

12 Patch It Up take 9 (Eddie Rabbitt/Rory Bourke)

13 The Sound Of Your Cry take 3 (Bill Giant/Bernie Baum/Florence Kaye)

14 Where Did They Go, Lord takes 2-3 (Dallas Frazier/Arthur L. Owens)

15 Rags To Riches take 2 (Richard Adler/Jerry Ross)

 

Disc 4

01 Jam 3 (I Didn’t Make It On Playing Guitar) (Elvis Presley)

02 Faded Love rehearsal (country version) (Bob Wills/John Wills)

03 The Fool take 1 (Naomi Ford)

04 A Hundred Years From Now take 1 (Lester Flatt/Earl Scruggs)

05 Little Cabin On The Hill take 1 (Bill Monroe/Lester Flatt)

06 Tomorrow Never Comes takes 10-11 (Ernest Tubb/Johnny Bond)

07 Snowbird take 1 (Gene MacLellan)

08 Faded Love take 3 (Bob Wills/John Wills)

09 It’s Your Baby, You Rock It take 3 (Shirl Milete/Nora Fowler)

10 There Goes My Everything take 1 (Dallas Frazier)

11 Love Letters take 1 (Edward Heyman/Victor Young)

12 If I Were You take 5 (Gerald Nelson)

13 Heart Of Rome take 1 (Geoff Stephens/Alan Blaikley/Ken Howard)

14 Cindy, Cindy take 1 (Buddy Kaye/Ben Weisman/Dolores Fuller)

15 I’ll Never Know take 3 (Fred Karger/Sid Wayne/Ben Weisman)

16 Sylvia take 9 (Geoff Stephens/Les Reed)

17 It Ain’t No Big Thing (But It’s Growing) takes 1-2 (Neal Merritt/Alice Joy/Shorty Hall)

18 Only Believe take 3 (Paul Rader)

19 Life take 2 (Shirl Milete)

 

 

【バイオグラフィ】

1935年1月8日生まれ、ミシシッピー州イースト・テュペロ出身。1954年「ザッツ・オール・ライト」でメンフィスのサン・レコードからデビュー。56年に移籍したRCAからのファースト・シングル「ハートブレイク・ホテル」が初の全米No.1となり、キング・オブ・ロックンロールの歴史が始まる。1977年に42歳の若さで亡くなるまで、最高のエンタテイナーとして23年間にわたりスーパースターの座に君臨。18曲のビルボードNo.1シングルを誇り、50枚のアルバムをTOP40に送り込んだ不世出のアーティスト。「史上最も成功したソロ・アーティスト」としてギネス認定され、生涯推定総収入43億ドル(死亡時まで)、今までに売り上げたレコード枚数は推定10億枚と言われている。

http://www.sonymusic.co.jp/artist/elvispresley/profile/

 

【リンク】

日本公式:http://www.sonymusic.co.jp/artist/elvispresley/

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