Bigmouth WEB MAGAZINE

酒場SAKABA

くりしんの「つい、デキゴコロで」Vol.2

くりしんの「つい、デキゴコロで」Vol.2

酒場は、酔いは、オソロシイ。

日常からの解放感がそうさせるのか。

いや、その現場こそ、日常だ。

でぶグルメライターくりしんが、

ベロベロ酔っぱライターに。

はたして「何を切り取る」のか!

おそらく魂と命を削っているであろう、

渾身の実録「思いつき」解説付き軽佻浮薄エッセイ。



くだらないことばかりして生きてきました。


20年ぶりぐらいに”行きつけ”ができたんです。

夜のシゴトバの近くにある「薬師 四文屋 六本松駅店」。

東京のチェーン店ですな。

ここのウリは1串100円のヤキトン。






福岡ではなかなか口にできない部位のオールスターがそろっています。

さすが中野新井薬師に本店を構えるだけはある。

そう、ここでは東京の”下町豚食文化”が楽しめるのねん。



最初に入ったきっかけは、もう忘れちゃいました。

思い出そうとはしたんですが、どうでもいいかな、と。

じゃあ、書くなよ!と、ツッコむのはカンタンです。

がんばってノリツッコミしてみてください。

フツーぐらいの声とフツーぐらいのテンションで。

だいじょうぶですよ、周りには気がつかれませんから。

気がつかれても、だいたいの人はやさしいのでスルーしてくれます。

もし、食いつきがあった場合は、

「安心してください、はいてますよ」と、

できるだけ抑揚をつけずに感情を殺して、

フツーぐらいの声で吐き出してください。

ほら、血液型A型のみなさん、備えないと不安でしょ?

ほら、予行演習。

ほら、フツーぐらいの声で。


あ、思い出した。

夜のシゴトバに集うジモティ(おそらく死語)に店の存在を教えてもらったんだ。

「くりしん、四文屋、行ったことある?」

「正直、気にはなってた。六文銭の横ね」

「そうそう」

「で、味は、肉の鮮度はどうなのよ」

「フツーぐらい」

「そうそう、フツーぐらいね、って、期末テスト5教科平均60点かよ!」

「いまのノリツッコミもフツーぐらい」

「意外と好評価ね。あんがと」

みたいなやりとりをしたシゴトアガリに前を素通りできなかったのでやんす。


串の名物は「ねぎレバー」(100円)ですな。

レアで塩焼きした豚レバーに、ゴマ油まみれの刻み白ネギをたっぷり。



串に合わせるオススメサイドメニューは、




ハクサイとガツの「キムチ盛り合わせ」(250円)か、




キュウリとナガイモの「浅漬け盛り合わせ」(300円)ですな。


で、昨日の晩です。

「1人3杯まで」と注意書きがあるキンミヤの「梅割り焼酎」(350円)。


ずっと気になっていたの。

そう、あなたのことが。

ずっとよ、ずっと。

コスパがいいのもわかってる。

アルコール度数が高いのもわかってる。

アブナイってことよね。

でも、アタシ、決めたの。

今日はあなたとひとつになる。

おねがい。

カラダの芯から火をつけて♪




でね、今朝、気がついたら自宅のベッドに寝ていたわけ。

まったくもって二日酔いじゃない。

タクシーに乗ったのは、ぼんやりと覚えている。

で、分断された記憶をたどるべく、スマホをいじる。

そういうときに限ってSNSでイタイ投稿をしているんだけど、今日はセーフ。

あっ!




すいまっしぇん、つい、デキゴコロで。





いつか君行くといい《薬師 四文屋 六本松駅店》には夢がある


場所 六本松の「六文銭」の隣

電話 092-406-6768

営業時間 17:00~0:00 

休み 年末年始



くりしん
くりしん

くりしん KURISHIN

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でぶグルメライター&酔っぱライター=痛風ブタ腹ホルダー。1973年福岡市生まれ。福岡市中央区今泉在住。クリエイティブディレクター、コピーライター、ブックライター、ラジオ&テレビコメンテーターの顔をもつ。自社では飲食店の運営と開発、プロデュース&ブランディングも手がける。