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9/23公開の 『オアシス:ネブワース1996』栗田善太郎レビュー

9/23公開の 『オアシス:ネブワース1996』栗田善太郎レビュー

©2021 Oasis Knebworth 1996

今から25年前の8月の話だ。

あなたは何をしていただろう?

今年50歳の俺は丁度半分25歳だった。

大学を卒業してもまともな職につかず、仕事のオーディションには落ち、なんとか潜り込んだ開局したばかりのコミュニティFM局でバイトしていた。

同世代の音楽が好きな仲間と毎日、買ったCDや雑誌から得た話を弱い電波に載せていた。

スマホも無い頃の話だ。

マッドチェスターは終わりを告げ、グランジの熱りも薄れかけた頃に登場したブリット・ポップバンド達が大人気。

日本の地方都市でもみんなブラーやオアシスを語っていた。


Photo by Roberta Parkin/Redefines

95年秋にはオアシスが2nd『モーニング・グローリー』をリリース。

96年秋にはには映画『トレイン・スポッティング』も日本公開。

誰と映画を見たか?誰と居たか?嫌でも思い出せる日々。

金がない中で観た映画や買ったCDは今でも特別なはず。

イギリスでも同じであったことがこの映画でよく分かる。

いや世界中だ。

大好きなロックバンド、仲間、シガレッツ&アルコール!

もし、25歳の夏にコロナ禍があったらなら、俺は誰の言う事も聞かずにフェスに行っただろう。。

と思えるくらい、音楽と仲間との時間が重要だった。


 Photo by Jill Furmanovsky

ネブワースに2日間で25万人を集めたオアシス。

メンバーも初期メンバー(ドラムがアラン・ホワイトに変更)でギャラガー兄弟ですら仲良く、逆に新鮮なパフォーマンス。

アルバムも2枚なので全て知ってる曲。

はっきり行ってここがオアシスのピークである事は歴史が証明している。

会場に居なくても大合唱できる、ワンダーウォール、シャンペン・スーパーノヴァ、ドント・ルック・バック・イン・アンガー

そして特筆すべきは2日目のゲスト、ジョン・スクワイアだろう。

The Smiths~The Stone Rosesへと渡ったマンチェスターのトップバンドとしてのバトンがOASISに繋がれた瞬間。

そしてこんなに伸び伸びとソロを弾くジョンを観られるのも嬉しい。


世界中にラジオで生中継され、それをエアチェックするシーンは微笑ましい。

フジロックは翌年から始まる25年前の、今となっては古すぎる形式のフェス。

当時参加した我々と同じ若者のエピソードとメンバーのエピソードを交えながら、2日間をドキュメント。

熱心なファンでなくてもあの曲のイントロがなり、10万人以上の大合唱を聴けば、、

懐かしむだけでなく、今だからこそサイコーだったと思えるだろう。

111分の現実逃避の旅だから、

ガッツリ90年代を引きずった中年で何が悪い!!とビールのゲップで宣うわw

この映画を見た後だけはね。


<『オアシス:ネブワース1996』 について>  

90年代最大のライヴを可能にした、オアシスとファンの特別な絆を描いた物語。バンドが最高潮の輝きを放った、二度と戻って来ない伝説的な瞬間を、リアルタイムのファンはもう一度、若い音楽ファンは初めて追体験できる超貴重な長編ドキュメンタリーで、当時現場にいた人以外に誰も見ることが出来なかった伝説の野外ライヴの全貌が、25年目にして初めて明らかになる。「音楽とリアルタイムなロックンロール体験によって突き動かされる物語。カメラに向かって行われたインタビューや、不要なセレブの思い出話は一切ない」と本作監督が語る通り、<時空を超えたライヴ・ビューイング体験>を可能にする稀有な作品となっている。世界各地で主要ライヴ・イベントが開催されなくなっておよそ2年。「ライヴ」を楽しむための過程の全てを丁寧に描写し、素晴らしいライヴによってのみもたらされる高揚感と一体感を新旧の音楽ファンに思い出させる本作は、オアシス絶頂期の記録であると同時に、彼らに自分の姿を重ね合わせ、“人生どんなことだって可能だ” と感じた 90年代UKの若者たちの青春」 もが鮮烈に描かれている。監督はオアシス、R.E.M.U2、ザ・ローリング・ストーンズなどのMV他多数を手掛け、グラミー受賞経験もあるジェイク・スコット。   

   

<オアシスのネブワース公演について>  

1996810日と11日のオアシス・ネブワース公演は、2日間で25万人超を動員し、当時の野外コンサートの動員記録を更新したオアシス史上最大規模の野外ライヴ。チケット発売日の1996511日、地元のレコード店やチケット売場には徹夜で並ぶ長い列ができ、予約電話には世界中のファンからの電話が殺到。イギリス全人口の2%におよぶ約250万人がこのライヴのチケットを申し込んだとされ、全チケットが24時間以内に完売した。2ndアルバム 『モーニング・グローリー』 (199510月発表)と、3rd アルバム『ビィ・ヒア・ナウ』 (19978月発表)のリリースの合間という、オアシスのキャリア絶頂期に開催されたネブワース公演はセットリストの全曲が問答無用の超有名曲・大ヒット曲であることに加え、 「“歌い手リアム・ギャラガー” のピーク」 とのノエルの言葉通りリアムのヴォーカルも乗りに乗っており、間違いなくバンド・キャリア最高のライヴである。   【劇場公開作品情報】   


『オアシス:ネブワース1996    

2021923日(木・祝)より、新宿ピカデリーほか全国112館にて公開 ※上映日・上映期間は劇場によって異なります   

配給:カルチャヴィル   

出演オアシス   

監督ジェイク・スコット   

製作年: 2021   

製作会社ブラック・ドッグ・フィルムズ   

プロデューサーガーフィールド・ケンプトン   

製作総指揮リアム・ギャラガー、ノエル・ギャラガー、アレック・マッキンレイ   

ジャンル音楽ドキュメンタリー    

製作国イギリス   

サウンド: 5.1ch   

本編尺: 111 mins   

日本語字幕監修:粉川しの 

日本公開HP: www.culture-ville.jp/oasisknebworth1996    

(公開館一覧:https://eigakan.org/theaterpage/schedule.php?t=oasis1996 )   



栗田 善太郎
栗田 善太郎

栗田 善太郎 ZENTARO KURITA

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1971年福岡市生まれ。大学時代からラジオ制作に携わる。
2015年 cross fm特別番組『HAPPY HOUSE 〜 The Family's Starting Point〜』で民間放送連盟賞 第11回日本放送文化大賞グランプリ受賞
2018年 CROSS FM特別番組『Let the Good Times Roll!!』が平成30年日本民間放送連盟賞 ラジオエンターテインメント番組部門で、最優秀賞を獲得。
現在はCROSS FM URBAN DUSK、CROSS FM MUSIC AMP、NHK 六本松サテライト、RKB 土曜 de Rを担当。
BIGMOUTH WEB MAGAZINE編集長
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