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ナカムライダーのsmall circle’25 日記

毎年5月、福岡・海の中道海浜公園で開催されるフェスCIRCLEですが、今回これのちっちゃい版のその名も「small circle’25」が温泉天国・別府で開催されるってことで、なにそれ楽しそう!行かなくちゃ!ということで、せっかくなんで前乗りまでして行ってきました。

small circle’25会場の北浜公園はいわゆる温泉街の鉄輪(かんなわ)地区とは違って、海沿いの別府市都心の一角にあって、近くにはホテルや飲食店、また飲み屋が連なる細い路地が広がっています。
そんな中、突如姿を現す竹瓦温泉。
明治時代の創設で、現在の建物は昭和13年に建てられたものだそう。
街なかにこんな歴史のある公衆浴場があるとは、さすが別府。

商店街には天狗もいました。
やよい天狗と呼ばれているそうで昭和48年に商店街の火災厄除けとして作られたらしく、これただの置き物じゃなくって毎年4月の別府温泉まつりの時には御神輿として担がれ別府の町を練り歩くとか。

竹瓦温泉界隈をアテもなく一人フラフラさまよってると、雰囲気バツグンの路地裏にライブBar Copper Ravens(カッパーレイブンズ)のネオン看板発見。
うーわ、佇まい超カッコいい。
夜になったらどうなるんだろ?あとで来てみよー。

一緒に別府入りしたクリゼン一行と合流して、夜のCopper Ravens。
赤ネオンたまんない。
怪しすぎて最高。
ネオンがついてるってことは、営業中でしょ?
奥のヴィーナスも気になるけど、よし、Copper Ravens入ってみよー。

うーわヤラれた。
元々キャバレーだったのを改装して作ったライブBarだそうで、手作り感と猥雑さと隠れ家っぽさが絶妙に混ざり合ってるいいハコ!
二階席がコの字型にぐるっと囲んでる独特の形状で、酔った客が上から落ちてこないか心配になっちゃう二階の柵の頼りなさがまた最高。
この日は従業員のお兄ちゃんが自分のバンドの練習をやってたんで、それ見ながら一杯飲みました。
知らないバンドの知らない曲の練習を見ながら飲むのって、意外と楽しいですね。
「なんか◯◯っぽいね」とか、「えー、唄うま」とか言いながら飲むの楽しい。
どっかのリハスタで、知らないバンドの知らない曲の練習見ながら飲めるお店やってくれないかな。
たまにカバーとかで知ってる曲が始まった時の盛り上がりヤバそう。
さて、前乗り日記はこれぐらいにして、明日は初のsmall circle!
今日雨だったけど晴れますように。

よし、晴れたー!ってほどではないけど、降ってない!
これぐらい曇ってたほうが日差しが弱くて過ごしやすいし、ありがたい。
それにしてもお客さんすごい入ってますねー。
別府で初開催のsmall circleですけど、こんなたくさんのお客さんが集まってくれるんですね〜。

これオフィシャルグッズの列ですけど、写真の外にもまだまだずら〜〜〜っと並んでてすごい人気。
CIRCLEってTシャツとかグッズ類がいつもかわいくって欲しくなるんですよねぇ。
ところで会場に入っての写真から、急に写真のクオリティ上がったなとお気づきの方もいらっしゃるかもですが、これオフィシャルカメラマンの撮った写真をお借りしてます。
私のつたない駄文レポートをオフィシャルカメラマンの写真をお借りしてお届けするだなんて大変おこがましいですが、これも何かの縁、ありがたく拝借いたします。

ちなみにこちら、オフィシャルカメラマンの勝村くんです。
大抵いつも脚立の上に乗ってて、地上に降りてるところをあまり見たことがありません。
日中長い時間を脚立の上で過ごすことに特化したカラダの作りに進化してるのかもしれません。
CIRCLEでも毎度この法被を着て、脚立に乗って写真を撮ってますので、もしステージそばとかに彼が現れたら脚立を立てる場所を少し譲ってあげてください。

さてそろそろステージスタートの時間ですので、前の方もお客さんで埋まってきました。
ところで奥に見えるあの尖った山、ご存知ですよね?
お猿さんで有名な高崎山です。
仕事で何度か行ったことあるんですが、すーごいお猿さんいっぱいで囲まれたりして楽しいですよ。
行ったことない方は、ぜひ一度行ってみてください。

こちら高崎山から降りてきたボス猿です。
いや、友人のカミゾノです。
Tシャツでお分かりのように、レキシファンです。
というか会場内、レキシのTシャツやキャップを身につけている人がめちゃくちゃ多いですね。
改めてレキシの人気の凄さを知りました。

おぉ〜すごーーー!めっちゃお客さん入ってるぅ〜!
上から見てもほんとビッシリですね、素晴らしい。
まだライブ一本も始まってないけど、これもう成功確定ってことでいいんじゃないですかね。
ところで左奥の茶色い縞模様の建物ですけど、これ星野リゾートが全国の温泉地で展開してる界という温泉旅館です。
こちら側に窓がほぼ無いですけど、むこう側は別府湾に向かって全開放みたいな作りになってます。

さて、MCのクリゼンが出てきました。
いよいよ始まりますね!
お客さんがたくさんなので、シートを敷く際はなるべく詰めて下さいねとか、水分補給してねとか、タバコは喫煙所でとか、そういう注意事項も立て板に水のごとくスラスラ流暢に喋ってます。
さすが昨日、行きたかったという別府の焼肉店で肉三昧したおかげでしょう。

Small Circle of Friendsはじまったー!
スモールサークルってフェスやるんなら、Small Circle of Friends出なくちゃだろーとみんな思ったでしょうよ。笑
あ〜久々ナマで見れた。
やっぱ気持ちいいすね、スモサ。
ウェイバー ウェイバー の「波よせて」とか、なんかあの頃のいろんなこと思い出しますよねぇ。
まぁ大半思い出したくないことだけど。笑

たぶん30年ぐらい前スモサがまだ福岡にいた頃、今は亡き天神ビブレのCMソングを作ってもらったんです。
僕は制作サイドだったんで撮影の現場にも行ってたんだけど、出演者の大勢の女の子の中に1人だけすごい意志を感じる強い目力の子がいて印象に残ってたんですね。
それがまだ当時中学生だった田中麗奈さんで、その数年後にサントリーなっちゃんのCMで一躍有名になられました。
アズマさんとはその頃仕事でちょくちょくお会いしてて、あの頃はお世話になりましたと出演後にご挨拶させてもらいました。

続いて原田郁子。
あ〜、こっちでも波よせて聴けたー、ありがとー。
CIRCLEとか他のフェスでもよく原田郁子見かけるけども、今日はいつも以上にリラックスしてる感じが出ててほっこりする。
曲間のトークというかMCというか、お話もすごいリラックスしてる。

U-zhaan出てきたー。
なんかいつものタブラと違って、おばあちゃん家のお菓子入れる器をひっくり返したみたいな、ちっちゃいタンバリン的な謎の打楽器叩いてる。
しかもなんかちょっと音階ありますねコレ、不思議〜。
ティンパニーみたいに皮の張り方操作して音階作ってんのかな?
原田郁子の澄んだ声と相まって、ふわっとした浮遊感ある音に包まれて、ちょっと眠くなってきた。笑

よし、ここは眠気覚ましの一杯ということで、大分麦焼酎 西の星のブースが出てるので寄ってみる。
西の星の炭酸割り「にしたん」ってのを推してるんで、それ飲んでみよー。
「にしたん」って言ったらちょっと郷ひろみの影を感じちゃったり、2025年夏の甲子園の福岡県代表校を思い出しちゃったりするかもですけどそうじゃなく、「にし」の星×「たん」酸で「にしたん」ですのでお間違いないよう。

お〜スッキリしてて飲みやすぅ〜。
これ美味いけどちょっとヤバいかもすね、ぐびぐび飲んじゃいそう。
よし、炭酸でキリッと目を覚まして、続く長岡亮介に臨もう。

くぅぅ〜〜、かっっっけぇーー!!!
small circle’25でアタシが一番楽しみにしてたのが、こちら長岡亮介氏。
昨晩、別府の飲み屋街の路地でもその姿を目撃してテンション上がっておりました。
ペトロールズではフライングV、東京事変ではファントム、他にも普通じゃない形のビザールギター各種を使ってる変態ギタリスト(超誉めてます)のイメージが強いですけども、この日は謎のペイズリー柄が入ったストラト。
でもただのストラトじゃなくってリバースヘッドってとこがまた長岡亮介って感じ。

ライブ中たまに、ボソボソっと色っぽいこと言うんですよね。
「今日はお気に入りのシャツを着てきたんだけど、暑くて汗だくになって乳首が透けちゃったのでこのTシャツに着替えました」みたいな。
そのMCを聞いたお姉サマ方が、浮雲さま〜♡みたいなとろんとした目でステージを見る、みたいな。
ずるいわ〜。笑
途中カントリーの曲で披露してくれてたけど、ヨーデルも上手いんですね。
ほんと何でもできちゃうのね、とろ〜ん。
ステージ終盤で結構雨が降り出してきちゃったんだけど、まるでそれが分かってたかのようにラストの曲はペトロールズの雨。
なにこれ、演出?ずるいわ〜。

はぁ〜、長岡亮介の色気でカラダが火照っちゃいましたので、西の星をもう一杯。
えーと、さっきにしたん飲んだので、次は西の星緑茶ハイにしてみようかな。
でもどのドリンクも500円なんすね、やす〜。

おー、コレいい!
たまに緑茶ハイとは名ばかりのただ緑色の水割りみたいな、お茶の味が全然しない緑茶ハイあるけど、あんなのじゃなくってちゃんと緑茶。
しかもお茶っ葉?なのかお茶の成分なのか、緑の粉が浮いてて味がしっかりしてる。
火照ったカラダにぴったりのナイスチョイス。

さて次は、青葉市子 with 小山田圭吾 & U-zhaan。
雨が結構強くなってきちゃったので、お客さんがみんな雨具を着始めてざわざわしてるサウンドチェック中、U-zhaanひとりがステージにいたところに青葉市子と小山田圭吾が現れると、待ってたお客さんからワァ〜!って歓声が上がったんです。
するとU-zhaanがすかさず「僕ずっといたんだけど!?」ってツッコミ入れて、ステージもお客さんも大笑い。
ま、U-zhaanはさっき原田郁子で1回出てきてるんで、みんな見てるしね。笑

TOKIO〜 TOKIO〜 でお馴染みYMOのテクノポリスもやってくれてお客さんも嬉しそう。
曲もMCもみんなおとなしいキャラなんで静かに粛々と進んでいく中、朗読もあったりして飽きさせない。
これで雨が降ってなかったらほんと天国なんだけど、まぁ高望みか。

さて、ついにトリのレキシ!
客席前方にはここぞとばかりに待ってたファンが押し寄せて、さっきまでのほんわかのんびりムードとはなんか空気感変わってきたぞ。
みんな手に光る稲穂持ってサワサワさせてるし。笑
むかーしどこかのフェスで見たことあるんだけど、え?こんなすごい喋ってましたっけ?
別府ってことで「いい湯だな」のババンバ バン バン バンで異様に盛り上げるし、ほんとエンターテイナーっぷりが凄まじいっすね。
サイコー!

ステージからイルカの浮き輪飛んでった〜。
お客さんの上をポンポン飛んで後ろまで行ったら、しばらくしてまた前までちゃんと戻ってきた。笑
なんでイルカ?と思ったら、歌詞に蘇我入鹿が入ってんのね。なるほど。

またU-zhaan出てきた。笑
今日3回目の出演だし、small circle’25はU-zhaanと共にあったと言っても良いのでは。
二人ともアフロでフォルム似てるんで、U-zhaanが「ニセレキシ」って呼ばれてるのウケる。
またあのちっこいタンバリンみたいなヤツで超高速連打がすごいけど、「スクエアプッシャーのモノマネ?」って言われてて吹いた。

いやぁ〜ほんと大満足。
お客さんみんな笑ってるし、ラストにすごいステージ見れたし、いつの間にやら雨も上がってるし!
終演後のMCで現れたクリゼンが「まさに歴史(レキシ)に残る第1回スモールサークルとなりましたー!」ってうまいこと言ってたけど、きっと裏でずーっと考えてたんだろうなぁと思いました。笑
いやはや最高。
終わったばかりだけど、もうすでにsmall circle’26が待ち遠しい。

