酒場SAKABA
ロケハンしときましたー! Vol.24 「みますや」東京・神田
巷のヴァイブス溢れる酒場を、皆さんに代わってわたくしナカムライダーが勝手にロケハンしてきました!
遠かったり用事なかったりで行く機会ないかもですけど、もしもの場合はぜひ参考にしてください。
見た目だけ整えたようなフニャちん酒場はスルーします。
24軒目 「みますや」東京・神田
神田・小川町の路地に、明治38年創業の居酒屋があります。
明治38年っていつやねんって感じかもですが、西暦でいうと1905年だそうです。
日露戦争後に締結されたポーツマス条約や、シベリア鉄道の開通が同期の居酒屋です。
かなり有名店ですので、行かれた方もいらっしゃるかもですね。
(↑こちらまだコロナ前の2019年に撮った写真です)
店の中も歴史を感じる造りで、東京の古き良き雰囲気を残す文化財の中で美味しいお酒をいただいてるような、贅沢な気分になります。
みますやと言えば、テレビとかにも取り上げられた有名なエピソードとして、戦時中、近所で起こった火事の延焼を防ぐために、当時の常連たちがバケツリレーをして、店の焼失を阻止したという話が残ってます。
きっとその頃の常連さん達も、こんな感じに毎夜ワイワイと楽しくやってたのかなぁと思いを馳せてしまいます。
いや、待って、戦時中か。
じゃあこんな飲んでる場合じゃないでしょうねぇ。
日々大変でしょうし。
ということは?戦争がまだ始まる前に通ってた近所の常連さん達なんでしょうね。
その頃の常連さんたちが大変ななか火事を防いでくれたおかげで、僕らはこの空間の中でお酒を楽しむことが出来ている訳です。
ありがとうございます。
お品書きの短冊を眺めてみます。
んー。。。読めなくはないけど、読みにくい。
あっち側にもズラッとお品書きが並んでます。
やっぱ読みにくい。。
けど、まぁ読めなくはないです。
一番右側に書いてある、名物のさくらさしみをオーダーしてみます。
くぅぅぅぅ〜〜!!!たまんない!!!
ま、いわゆる馬刺しですけど、東京でそこいらの居酒屋とか入って馬刺し頼むと「なんこれ?」みたいな目に遭うことがありますけど、これは上物です。
色・香り・歯ごたえ・甘み・味・脂、ぜんぶ合格です。
さすが長年愛される老舗の名物ってだけあります。
納得の一品。
続いて、季節のぬた。
なんか最近ぬたが好きでして、こういうお店だとよく置いてるので、まぐろの刺身というよりぬたを選びがちなんですが、だいたい「ぬた」って何なんですかね?
ちょっと調べたところ、味噌・にんにく・酢などを混ぜてつくる高知県の伝統的な調味料ってことなんですが、つまりあのドロッとしたソース自体が「ぬた」なんですね。
酢味噌とは違うんでしょうね。
ということは写真のこの料理の場合、詳しく言うとまぐろとニラのぬた和えってことなんでしょう。
他にもタコとかイカとか貝とか、野菜もからし菜とかネギとかわけぎとか、それこそお店や季節によっていろんな場合がありますけど、ぬた和えしたらだいたいあの味なのでメニュー名としても「季節のぬた」って言っておけば分かりやすいってことでしょうかね。笑
さすが、おいしいです。
こちらは牛煮込。
牛丼のあたまみたいなイメージですが、そんなに甘くはないです。
結構人気メニューみたいで、他のテーブルでもたくさんの人が食べてました。
そして焼とり。
3本で500円です。
焼鳥屋みたいに部位を選ぶって感じじゃなくて、メニューにはただ「焼とり」と書いてありました。
福岡じゃ見たこと無いと思うんですが、東京の焼鳥屋だとたまに「正肉(しょうにく?)」ってメニューがありまして、いわゆる部位的には鶏モモ肉だと思うんですが、多分それです。
福岡人にわかりやすく翻訳すると、つまり四つ身です。たぶん。
写真はパッと見、皮っぽくも見えるかもですが、ぜんぜんモモ肉でした。
あ〜、良い店だった。
雰囲気、居心地、接客、客層、料理、文句なしです。
居酒屋って、こういうことですよね。
今度は提灯に書いてある「どぜう」も食べてみようかな。
あんまり好きじゃないけど。笑
ごちそうさまでしたー。
みますや
住 所:東京都千代田区神田司町2-15−2
最寄駅:JR神田駅・都営新宿線小川町駅・東京メトロ丸の内線淡路町駅
営業時間:11:30~13:30 17:00~22:00
定休日:日曜 祝日