酒場SAKABA
ロケハンしときましたー! Vol.25 「三四郎」東京・錦糸町
巷のヴァイブス溢れる酒場を、皆さんに代わってわたくしナカムライダーが勝手にロケハンしてきました!
遠かったり用事なかったりで行く機会ないかもですけど、もしもの場合はぜひ参考にしてください。
見た目だけ整えたようなフニャちん酒場はスルーします。
25軒目 「三四郎」 東京・錦糸町
錦糸町って、なんか東京のどことも違う独特の空気感がありますよね。
昔の客引きがたくさんいた頃の歌舞伎町が近いのかもだけど、でも雑多感・猥雑感・アジア感においてはやっぱり独特。
赤羽とか町田とか川口あたりの雰囲気ともちょっと違うし、なんか錦糸町はもっと黒い何かが蠢(うごめ)いてる空気が漂ってて妙にピリついてる通りとかあるし。笑
そんな空気を従え、通りにドンと構える肉太の筆文字看板。
神社仏閣でもないのに、思わず立ち止まってお辞儀してしまいそうな威厳ある佇まい。
上の正面からの写真一枚だけで、暖簾や看板などに「三四郎」って文字が全部で5箇所?
いや、よく見たら、、
こっそり玄関の上の奥まったとこにも三四郎って書いてある!
6箇所!
すごい量の三四郎。
三四郎 = 346だとすると、346 × 6 = 2,076!!!
全くなんの意味がある計算式なのか意味不明ですが、きっと2076年までは余裕で営業を続けられていることでしょう!
ところでこちらの三四郎、行ったのは今回初めてなんですが、最初に行こうとしたのは10年以上前。
とある店舗に立ち寄って、身も心もスッキリして出てきた瞬間、目の前にこの看板がドンと現れたので吸い寄せられるように暖簾をくぐったら、なんと満席で入れなかったんです。
残念!いつかは!と思って、その後も定期的にとある店舗にスッキリしに行くたび目の前なので寄りたかったんですが、まだ開いてなかったり、他の店に行く予定になってたり、コロナで閉まってたりして、なんだかんだとお邪魔できるまでに時間がかかってしまいました。
いやー、お待たせしました。(待ってない)
ちなみにとある店舗と濁してますが、三四郎の目の前のとある店舗がこちらです。
ニューウイング!!!
ご存知、サウナ激戦区錦糸町の覇王ニューウイング!!!
こちらで身も心もスッキリして表へ出てくると、まず最初に見えてくるのが三四郎の看板って次第なんです。
あ、ワタクシがこちらのウェブマガジンで書いてますサウナコラム「お先にととのわせていただきます♨︎」の方もよろしくお願いしますね。笑
「CULTURE」のカテゴリーの中に潜んでます。
まだニューウイングについては書いてなかったと思うので、今度書きますね。
中に入りますと、コの字カウンターならぬ「Vの字」カウンターが鎮座し、先輩方がワイワイやってらっしゃいます。
お邪魔します!
いやぁ〜この雰囲気たまりません。
10年越しにこのVの字カウンターの一員となることができました!
Vの字カウンターに興奮して、思わずVサインで記念写真を撮りそうになりましたが、新参者が目立ってはいけないのでグッとこらえます。
まずは瓶ビールから。
赤星おいしいねー(泣)。
思わず「キンキンに冷えてやがるぜ!」と大声が出そうになりましたが、新参者が目立ってはいけないのでグッとこらえます。
さて、何食べようかな。。
まずは定番のもつ煮。
こういった老舗の酒場にしては珍しくあっさり甘めの味。
もつはフワフワトロトロに柔らかく煮込まれてて、歯がいらないとはこんな時にぴったりの表現。
でもネギとコンニャクも入ってるんで、実際に歯がないとたぶん食べにくいです。
(そういうことではない)
続いてマグロぬた。
前回のみますやでも書きましたが、僕はぬた好きでしてメニューにあれば大抵オーダーしちゃうんですけど、三四郎のはちょっと珍しい感じ。
なんかぬたの味噌感が強めで、甘味噌って感じ。
もーちょい酢味噌寄りの風味の方が僕としては好みなんですけど、まぁこれはこれで美味しく食べられます。
マグロも質がいいですね、美味しいです。
普通に刺身で食べてもよかったかなと思いますが、刺身だと900円、ぬただと580円なのでお金のない僕にはぴったりです。
待てまて!マグロの量が違うやろがい!って人がいらっしゃるかもですが、マグロなんて3切れも食べたらOKなんで、これで良いのです。
あ、新参者の僕がすいません。
シロたれ。
個人的にはもーちょいよく焼きの方が好みだけど、美味しいです。
串ものはやっぱり人気のようで、僕が入った時間にはもうシロ以外品切れになってました。
くりから(鰻の端肉の串焼き)も人気のようですが、こないだよそで食べたので今回はスルー。
串もの食べるならもーちょい早い時間に来ないとだな。
とか言いながら、まだ夕方6時台ですよ!錦糸町どーなってんだ。
さて続いて何をいただこうかな。
ズラーッと短冊が並んでますけど、もう品切れで白くなってるところもチラホラ。
蒸し暑いし、どぜう鍋は違うなー。
とんかつもあるのかー。
揚げ物はいいけど、とんかつはなんか重そうだなぁ。。
厨房側の壁のとこにもメニューたくさん貼ってあります。
お!本日のサービス品 カツオフライ サラダ付き 520円!!!
これいいやん!決めた!
ところでテレビの画面でお気付きの方もいらっしゃるかもですが、この日は安倍元首相が凶弾に倒れたあの日でした。
ご冥福をお祈りいたします。
献杯。
ほら、テレビの時報、まだ6:20ってなってますよ。
なのにもう串もの品切れって、錦糸町どーなってんだ。
ビールに続いて焼酎ハイボール。
なんか通な先輩はボウルって呼んでたりしますよねー。
ハイボールはウイスキーで、ボウルは焼酎。ってことかな?
最近、福岡の方にも東京の大衆酒場を模したようなネオ大衆酒場みたいなんがよくできてますけど、この焼酎ハイボール文化はまだあまり浸透してない感じですよね。
やっぱりハイボール・レモンサワーあたりの刺激の強いお酒が主流で、焼酎ハイボール(ボウル)は見かけない。
あくまで僕の場合ですけど、お酒の刺激はもう1杯目だけで良くって、あとはもう味もないような飲んだかどうかもよく覚えてないようなお酒を飲み続けたい。
味のない氷をグラスに入れて、味のない焼酎を半分ぐらい注いで、味のない炭酸で割った味の酒を飲み続けたい。
お!カツオフライサラダ付き来た!
これで520円なら、確かに本日のサービス品という謳い文句に異議なし!
タルタルソースどば〜、ポテサラも千切りキャベツも添えてあって、さすがサラダ付きと併記するだけの事はあります。
カツオフライはサクサクだし肉厚だし、タルタルソースがあっさり目の味付けなので意外とサラッと食べられます。
帰る頃にはこのメニューも品切れになってたし、やっぱり人気なんですねぇ。
でも「本日のサービス品」ってことは、日替わりのサービスメニューが毎日あるってことですかね?
であれば、常連さんなんかはまずこのサービス品から頼む、みたいな常套手段があるのかもですね。
カツオフライが意外とサラッと食べられたので、何かもう一品だけってことで見つけたのが小アジの唐揚です。
僕、実は小アジの唐揚、というか小アジの南蛮漬けが大好きなんです。
好きな食べ物なに?って聞かれても、あまり最初の方に挙げるようなメニューでもないので、これまであまり言ったことがないんですけど、僕は小アジの南蛮漬けが好きなんです。
小料理屋さんなんかでカウンターの上に大皿が並んでて、そこに小アジの南蛮漬けがあったら真っ先に頼んじゃいます。
冷蔵庫でキリッと冷やしといてくれたらなおさら好きです!
三四郎のは小アジの唐揚で、南蛮漬けって感じではなかったけど、味付けは結構南蛮漬けっぽくて、しかも揚げたてでサクッとしてて、なかなか美味しかったです。
でももっと好きなのは、骨まで食べられるようにカラッと揚げた小アジを、玉ねぎやししとうなんかと一緒に冷蔵庫でしばらく南蛮漬けにして、味がよく沁みてキリッと冷えたあの南蛮漬けです。
頭からモグっと食べたい。
あー、なんか腹減ってきた。
はぁ〜、最高。
やっぱりもっと早く来ればよかった。
10年以上前の、ニューウイングを出た直後に見たあの三四郎の佇まいが輝いて見えたのは、やっぱり間違いじゃなかった。
よし!また、すぐ行く!
三四郎
住 所:東京都墨田区江東橋3-5-4
最寄駅:JR・東京メトロ半蔵門線 錦糸町駅
営業時間:(月〜金)17:00~22:00 (土)12:30~17:00
定休日:日曜