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酒場SAKABA

ロケハンしときましたー! Vol.11

ロケハンしときましたー! Vol.11

巷のヴァイブス溢れる酒場を、皆さんに代わってわたくしナカムライダーが勝手にロケハンしてきました!

遠かったり用事なかったりで行く機会ないかもですけど、もしもの場合はぜひ参考にしてください。

見た目だけ整えたようなフニャちん酒場はスルーします。



11軒目 「岸田屋」東京・月島


いつの頃からそう呼ばれることになったのか「東京三大煮込み」と呼ばれる老舗の酒場があります。

北千住の大はし・森下の山利喜(やまりき)・そして今回のロケハン先、月島の岸田屋の三軒を指すんですが、当然どの店も人気がすごくって開店と同時に満席必至な訳です。

僕も遅れを取るまいと、開店約40分前にはお店に到着しましたが、すでに列すごい。。。



列の先が折れて見えないので一巡目で入れるかどうか不安になりながら待ってると、開店時間キッチリに列が動き始めました。

どんどん進んでどんどん前に行くと、店の入り口の青い暖簾(のれん)が見えて来ました。

ボクひとりだし、何とか一巡目に滑り込めそうな気配を感じながら暖簾の前まで進むと、直前のカップルで満席!!! 嘘だ!!! ひとりだけなのに!!! 入れるやろ!!! 入れて!!!

でもお店のキレイなお姉さんの対応が最高です。

「おにいさんお一人ですか?行列並ぶの疲れたでしょう。店前のイスでちょっと休憩しといてもらったら、すぐ空きますので♡」

多少ボク視点からの意訳が入ってますが、おおよそこんな趣旨の言葉をかけられ、ニヤニヤしながらイスに座って待ちます。

いい店認定です。



月島のアーケードの並びにあるので、店の前を地元の小学生たちがキックボードでシャシャーッと過ぎ去って行きます。

たぶん彼らの親と似た年の僕みたいなおじさんが、まだ明るいうちから飲み屋に入ろうとして、しかも満席で入れずに表のベンチで待たされてるのを見て、果たして何を思うのか。

こっちとしては、何と思われようが構いません。



さすがお客さんも粋な飲み方でして、サクッと飲んでチャッと帰って行かれます。

30分チョイほど待って入店、店内も雰囲気サイコー。

年季の入ったコの字カウンターを囲む諸先輩方のお顔はみんな柔和で、この店がいかに地元に愛され大事な場所と思われてるかが窺い知れます。

天井を埋める古びた魚拓が雰囲気を盛りたてます。



目当ての煮込みが来ました。

やわらかくって味が適度に染みてて深みがあって、なんだか歴史を感じる味です。

他の三大煮込み店にも行ったことがありますが、その中ではボクにはここの味が一番だと思えました。


ちなみにあの優しかったお姉さん方の接客は、店内に入ってもさすが極上です。

チャキチャキっと何十人もの酔客を仕切って、注文を正確迅速にさばいて、でも応対はフワッとやわらかい。

たまりません。

ガールズバー岸田屋があれば、通ってしまう事でしょう。



ポテトサラダが美味しいお店は、何を食べても美味い。みたいな事をたまに聞きますけど、こちらのポテサラ、もう食べる前から美味さ確定でしょう。

なかなかこんなに美味そうな顔したポテサラ出会えないです。



隣のお客さんから「カニ酢食べました?ここ煮込みもだけど、カニ酢も人気だから」って言われて頼んでみたカニ酢。

マジ最高!日本酒ちょーだい!


他のお客さんを見回すと、魚の煮付けとか、焼き魚とか、おにぎりとか、もうなんでも美味しそう。。

でもこのあと次の店にも行かなくちゃだし、お店のお姉さんには、粋な飲み方をする男だと思われたいし、なのでここらで我慢!

ビールと日本酒飲んで30分チョイで退席。

サクッと飲んで外で待ってるお客さんに余裕の表情で席を譲ります。。

あー、次はあれもこれもたらふく食べたい!未練!!!

また行かねば(お姉さんに会いに)。。




岸田屋

住 所:東京都中央区月島3-15-12

最寄駅:都営大江戸線 月島駅

定休日:日・祝・月


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ナカムライダー
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ナカムライダー NAKAMURIDER

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1971年生まれ
蟹座AB型三男のサガン鳥栖サポーター 
カレーとビールとフェスとサッカーとネコがスキ
福岡市在住
CMディレクター・サウナ・スパプロフェッショナル(管理士)