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HOT SUMMER NIGHTS〜今年も夏が来る

HOT SUMMER NIGHTS〜今年も夏が来る

1991年の夏、あなたは何をしていただろうか?

20歳の私は1年の浪人を経て大学1年生になっていた。

サークルのみんなは壱岐に夏合宿へ行っていたが、私はなぜか福島県にいた。

ひと夏を親戚の住む福島県と秋田県で過ごしていたのだ。

壱岐に行っていれば、この映画の主人公のように、甘く、切なく、スリリングな夏を過ごせたか?

少しは近い感じはあったかも知れない。

夏は若者を狂わせるものなのだから。


1991年、湾岸戦争が始まり、フレディー・マーキュリーはエイズで逝った年。

日本では武田鉄矢が『僕は死にましぇん』と泣き叫んだ夏。

アメリカ東海岸ケープゴットには、遊園地、ファミレス、ドライブインシアターと

若くて美しい女の子、そして自信なさげな主人公ダニエルが居る。

父親をなくしたばかりのダニエルのひと夏での経験。

このダニエルを主演作『君の名前で僕を呼んで』('17)でブレイクスルーしたティモシー・シャラメが演じる。


今作『HOT SUMMER NIGHTS』、監督は長編デビューの新人イライジャ・バイナムだが、

製作がA24である。

A24といえば2012年設立ながら『エクス・マキナ』『ルーム』(共に2015年)

『ムーンライト』('16)、そしてティモシー・シャラメも出演していた『レディ・バード』('17)など次々と話題作を送り出している気鋭の映画スタジオ。

携帯電話もネットも無いあの夏の記憶がある私世代には勿論、あらゆる世代にも共感される作品だと思う。

ティモシー・シャラメが男の子から男に変わっていく様を見るだけでも充分魅力的だとも思います。


今年も夏が来る。

特別だった忘れられない夏の記憶が蘇る事でしょう。

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栗田 善太郎
栗田 善太郎

栗田 善太郎 ZENTARO KURITA

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1971年福岡市生まれ。大学時代からラジオ制作に携わる。
2015年 cross fm特別番組『HAPPY HOUSE 〜 The Family's Starting Point〜』で民間放送連盟賞 第11回日本放送文化大賞グランプリ受賞
2018年 CROSS FM特別番組『Let the Good Times Roll!!』が平成30年日本民間放送連盟賞 ラジオエンターテインメント番組部門で、最優秀賞を獲得。
現在はCROSS FM URBAN DUSK、CROSS FM MUSIC AMP、KBC MUTE RADIOを担当。
BIGMOUTH WEB MAGAZINE編集長
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