文化CULTURE
福岡のマルチタレント齊藤ふみ 小説『触角』で作家デビュー
福岡で活動するマルチタレントの齊藤ふみ
25年以上在福のTVやラジオで声や顔を見ない聞かない日はない彼女が、作家デビューする。
音楽や本を愛する、ふみちゃんは何故タレントとしての仕事をしながら本を書いたのか?
それは、一昨年の暮れに、長く長くやってきた、ドォーモを、やめる決心をしたからです。
26年。19になる頃に番組に携わり、ずっとドォーモは私の人生でした。
番組改編の話しを聞いて、そこに私の居場所ややれることはもうないと思いました。やめることは本当に勇気のいる決断だったし、吐く思いの恐怖でした。
すべてなくなってしまうかもしれないと、怖かった。
でもそれでも、そこにしがみつくよりも、先に進んで、出来ることを、ちゃんと見て、やりたいと思いました。
大きな終わりだから、何か、私は大きな始まりを見つけないと先に進めないなあと。
私が今、新しく本当にやりたいことは何か。
考えたら、それは子供の頃からの夢で、いつか、完成させたいと思っていた小説でした。
いくつも書いてたけどどれも、中途半端で。
でも丁度、書きたい物語があって、
小説応募、みたいな検索していたら、
新人作家求む。書きかけや、アイデアでも構いません。という幻冬舎さんのページがあり、
それで、一編を、送りました。
そこから奇跡みたいに連絡がきて、
私はちゃんと、書いてみたいと思うようになりました。
何度も担当者さんとコンタクトをとり、去年一年で、書き上げました。
ずっと書きたかった物語で、結末も決めていたので、迷いはなかったと思います。
ただ、8万字という量を書いたことがなかったので、本当にかけるのだろうかという不安はありました。
去年6月に、東京に本契約に行って、帰りに寄った浅草寺で、凶を2回引いたときには絶望しましたが、
それが、ねばりと、慎重さに繋がったと思います。
私は両親が共働きで、小学生の頃から、兄と2人で深夜まで留守番でした。
だから、本を読む時間がいくらでもあったし、
本を読んではあらゆる世界を妄想していました。
本当にやっかいな子供だったけど、本と、妄想に助けられて、だからいつか、私も書いてみたいと思うようになりました。
世の中には不思議なことが沢山あって、私は何でも、起こることだと信じてきたから、
物語は、いつもリアルに響きました。
祖母の家が、小さな島にあったことも、大きかった。島には神話みたいなもので溢れていたから。
それから、この仕事でも、様々な場所に行かせてもらい、人にあい、呆れるほどの好奇心が満たされてきたから、それも、本を書く上で、恵まれた環境にあったと思います。
それでもまさか、この歳になって、子供の頃の夢が、叶うなんて、本当に、不思議な気持ちです。
本屋さんに、自分の本が並ぶなんて、考えただけで何度も泣きました。
まだ並んでもいないのに。
齊藤ふみ(令和2年5月)
価格:1500円+税
発売:2020/5/26
私が惹かれた男には、触角が生えていた。
すこし不思議な世界で起こる、「普通」ではいられない人たちの物語。
テレビのパーソナリティとして働いていた私は、取材先で出会った<彼>に惹かれていく。
<彼の秘密>と<私の過去>が交差して、隠された島の謎が明かされるーー。
齊藤ふみ著『触角』を5名にプレゼント!
希望の方はあなたのお名前・住所・電話番号を添えてメールでご応募下さい。
『触覚』プレゼント係 info@bigmouth.co.jp
応募締め切り 6月21日
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