お先にととのわせていただきます♨️ 2軒目「サウナしきじ」静岡市駿河区
2軒目「サウナしきじ」 静岡市駿河区
サウナに少しでも関心のある方なら、「しきじ」という文字を見たことがあるんじゃないでしょうか?
全国のサウナファンが巡礼と称して足繁く通い、聖地と崇められる静岡市のサウナしきじ。
僕も昨年、ついに機会を得まして、満を持して巡礼してまいりました!
入り口には有名人のサインが所狭しと飾られてます。
静岡の宝、いや日本サッカーの宝・キングカズこと三浦知良選手も毎年元日に通っていらっしゃるそうです。
母校・静岡学園、全国優勝おめでとうございます!
うちの甥っ子も、まだ1年生ですけど寮に入って静岡学園サッカー部で頑張ってますので、来年再来年と楽しみです!
では、聖地と呼ばれるほどに他のサウナと何が違うのか。
水です。
水が違います。
サウナで、水?とお思いの方もいらっしゃるかもですが、サウナは水です。
僕もそうですけど、サウナが好きな方の多くは水風呂を楽しみにしてます。
サウナマニアの中には、水風呂を「ご馳走」って呼ぶ方もいるほどです。
そのご馳走をより美味しくいただくために、事前にあんな熱い部屋に入って我慢してるわけです。
しきじの水は、富士の天然の湧水です。
富士の天然水ってミネラルウォーターが売ってますけど、つまりアレです。あの水です。
まぁ全く同じってワケではないでしょうけど。笑
でも、イメージしてみてください。
すごく広くて深い浴槽いっぱいに、冷たい富士の天然水が惜しげもなくなみなみと満たされていて、サウナで熱々になった全身で勢いよくザパンとその水に浸る。
言葉だけで、すでにもう至高じゃないですか。
海原雄山じゃないですか。
水の話に盛り上がってしまって、まだ暖簾もくぐってませんでした。
しきじは玄関だけが男女共用で、この下駄箱のすぐ先から全施設男女別々です。
レストランや休憩室も全て男女別なので、カップルやご夫婦の場合は玄関先での待ち合わせになります。
一応、小さなベンチが置いてあります。
ロッカーで館内着に着替え浴場へと移動すると、憧れのしきじタオルとご対面です。
珍しい水色のタオルです。
やはり、しきじとしても「うちの売りは水なんで」という意識の表れでしょう。
ちなみに「しきじ」って名前ですが、これ地名でして、「敷地」って書いてしきじです。
漢字表記で「サウナ敷地」ってなると、「しきち」としか読まれなさそうなのでひらがな表記なのかなと。
浴場に足を踏み入れると、他のサウナでは聞こえてこないゴゴゴゴ!という音が鳴り響いてます。
水風呂に、天井から大量の天然水が滝のように注がれている音です。
滝壺のそばに来たようで、マイナスイオン感がたまりません。
お風呂・サウナの写真は撮れないので公式サイト等の画像を見ていただくとして、しきじにはサウナが2つあります。
フィンランドサウナと薬草サウナです。
フィンランドサウナは乾式で100~110℃ほど。
温度は高いですが、なかなか居心地のいいセッティング。
一方、薬草サウナは温度は60℃程度なんですが、薬草を蒸すための蒸気熱がすごくって超絶ツラいんです。
段に座ってるとふくらはぎあたりに異様な熱さを感じて確認したら、段の下から熱気がモワモワと現れ、足を下ろしておくことができません。
座禅状態で難を逃れていると、その熱気と蒸気がモワモワと体を包み、「あー、小龍包ってこんな気持ちなのかなー」と蒸される側の気持ちが感じられる造り。
温度は低いくせにとにかく激アツです。
さて、ついに水風呂です。
汗をかけ水で流して、ザパンと天然水に身を委ねると、明らかに違います。
キリッと冷たいのに全く痛くなく、ビリビリもせず、ただひたすらにやわらかい。
普通の水道水の水風呂だと、熱を持った体と、冷たい水の境界がはっきり分かれて摩擦している感じの刺激があるのに、この水風呂はそれがあまり感じられない。
やさしく冷たいミストサウナを浴びてるような、火照った身体に肌心地のいい化粧水を塗ったような、とにかく快適。
普段はカウント100で水風呂から上がりますが、100数えてもまだ全然上がりたくありません。ここに住みたい。
さすがに体が冷えて寒くなってきたので、上がって椅子で休憩してても、体温が戻ってきたらまた水風呂に入りたいという衝動が襲ってきます。
まさにご馳走。
脱衣所に貼り出されてる地下水の成分表。
「サウナしきじの天然水は、他の日本の天然水に比べて84mg/Lと、硬度が高めの中軟水に分類されます。硬度84の中程度の軟水ですので、炊飯やお茶を飲むのに適しています。もちろん、そのままでも美味しく飲むことができます(公式サイトより引用)」とのこと。
もちろん水風呂に入りながら、脇の小さい注ぎ口から出てる水、飲みました。
この水、ペットボトルなどに入れて持って帰っていいんですけど、常連のおじいさんは灯油とか入れるような20リットルぐらい入りそうなポリ容器にホースからドバドバ水を入れて、ひょいと担いで帰ってました。
2Fへ上がると休憩室です。
なかなか昭和の香り漂う、昔ながらの光景が広がっていてよだれが出ます。
雑多に並んだ黒革の古めかしいリクライニングチェアを取り囲むように、使い古されたちょっと昔の漫画が大量に並んでます。
僕の人生のバイブル、横山三国志もズラッと並んでます。
しかしもうボロボロです。
これもサウナしきじが、そして三国志が、長年愛され続けてきたことの証なのでしょう。
休憩室の一角には小さな食堂がありまして、ここでオーダーしてカウンターで食べてもいいし、リクライニングシートに持っていってもいいようです。
飲み物もいろいろとメニューあるんですが、すぐ脇に自販機もあるので、結構そちらを利用してる人が多いように見えました。
食堂で何か食べてみたいけど、「ロケハンしときましたー!Vol.14」にも書きましたがこの後近くの酒場に行く予定にしてましたので、あまりガッツリは食べらんないなー、ということで一番人気という豚肉の生姜焼きをおかず単品で頼んでみました。
↓ちなみにサウナしきじのあとに寄った「大石商店」の記事はこちら。
https://bigmouth.co.jp/sakaba/439.html
美味しい!!!
ま、でもだいたい豚の生姜焼きって美味しいですよね笑
たぶんみなさんが想像する、あの豚の生姜焼きの味です。
普通に美味しい、しくじらない、あの味です。さすが聖地!
休憩室の傍らに、「プロサウナーが選ぶ極楽サウナBEST5」って張り紙がありまして、堂々の1位をサウナしきじが獲得してます。
ま、1位には何ら異論ございませんが、2位以下がなかなか個性的なメンツですので、いつ頃のどんなランキングなのかなーとネット上であれこれと探ってみたんですが、同じようなサウナランキングに全然行き着きません。
いわゆるエビデンスを発見できません。笑
誰がいつ選んだランキングなんですかねぇ。。
ちなみに2位の北海道・白銀荘は、是非いつか行ってみたい!と夢見ている上富良野の施設。
雪の時季に、北の国からロケ地巡りツアーと絡めて寄ってみたいと企んでおります。
あ、もし「北の国から」がお好きな方がいらっしゃれば、是非インスタのアカウント「北の国からロケ地巡り隊」(@kita_no_kunikara)をフォローしてみてください!
こちらのアカウントも同じく僕がやってますので、以後ご贔屓に。
というわけで、最後はインスタのアカウントの宣伝になってしまいましたが、つまりはサウナしきじ最高です。
さすが聖地と崇められるだけありました。
皆さんも是非静岡に行かれる際には、いえ、わざわざにでも行く価値はあります。
是非行かれてみてください。
サウナしきじ
住 所:静岡県静岡市駿河区敷地2-25-1
営業時間:24時間年中無休
公式サイト: http://saunashikiji.jp/