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NABOWA 6枚目のアルバム『DUSK』リリース!!

NABOWA 6枚目のアルバム『DUSK』リリース!!

DUSK(夕暮れ)」だっていうのに、聴いているうちに、うっすらと夜明けさえ感じてしまうのはなぜだろう?

当時「Nabowa」と表記していた京都を拠点とする4人組インストゥルメンタルバンドの音源を初めて聴いたのは、確か・・・2008年の春、まだ少し肌寒い頃だったか。

きっと好きだと思うんです。そう言って手渡された1枚のアルバムにボクは瞬く間に引き込まれた。もっと言えばその中に収録されていた、とある1曲に心を奪われたんだと思う。雄大な光景が浮かぶその曲は、不安げな雲に覆われた広い広い空の下を、どこか心細げで少し俯いて歩く旅人を思わせるのだけど、どうにか前へ進もうと勇気を振り絞る人影に、最後にはぶ厚い雲の隙間から一筋の光が射すのだ。

ボクは10年を超える付き合いの中で何度か彼らを「勇敢なるNabowaの物語」と紹介してきたことがある。きっとそれは控えめな4人の印象からは想像もつかない「孤高」を、そのとある1曲に見たからかもしれない。

2008年の1st ALリリースツアーから、九州一円におけるすべてのライブを一緒に企画し、強行スケジュールの中でトミー・ゲレロのフロントアクトを頼んだこともあった。無謀とも思われた台湾での旅する音楽 初開催をどうしても一緒にやりたかったのもNABOWA。2度目の台湾公演は、ペトロールズ長岡亮介とのツーマンでTHE WALLが超満員に。その後のアジアでのNABOWAの活躍は皆さんご存知の通り。熊本地震の直後にチャリティライブや被災地の小学校での演奏を快諾してくれたことも。そうそう、今ではそう珍しくなくなってきたけど、ライブの曲順をボクに決めさせてくれたのもNABOWAが初めてだったかな。とにかく長いこと一緒に旅をしてきたのは間違いない。

さて、結成15周年のNabowaは、2019130日「NABOWA」と改名した。見ての通り大きく成長したのだ。そんなNABOWA2019424日、ニューアルバム「DUSK」をリリースする。

一聴して感じたこと、それは「1つになった」という感覚。これまでのNabowaに時折感じていたことといえば、曲ごとにリードした作り手1人が見えすぎて、残り3人はお手伝いをしている感覚。お人好しなまでに優しい4人。時に遠慮や譲りが過ぎるあまり、なかなか「1つ」になれなかったように感じてきた。けれど前作「Drawing」に収録された「Swan」を聴いた時、その印象は変わり始めた。そして今作「DUSK」を聴いて確信した。4人は遂にNABOWAというたった1つの生命体になったんだと。


そんなNABOWAがドロップした新作「DUSK」は、幾何学的な美しさを讃えながらも凄まじいエネルギーを内包したポストロック、表題曲の「DUSK」で幕を開け、イタリアンレーベル・Schemaもびっくりな洒落っぷりと古き良きウェストコーストジャズが出会ったような「PARK ON MARS [AFTERNOON]」、うっすらと憂いを帯びた極上のポップチューン「UMA」を経て、「SAYONARA INAGO」「MADANIS」と続く2曲では、新境地を印象付けるアーバンなアプローチから、中毒性高し!な、薄暗くも心地よい地下の小部屋へといざなわれる。ラストは新たな船出に臆することなく歩みだす姿と、耽美なメロディが胸に刺さる「DAYBREAK」でフィナーレを迎える。

これまで以上に4人の異なる音楽的背景がバラエティ豊かに散りばめられている。にも関わらずだ、4人は心に同じ風景を浮かべながら全ての曲を演奏しているとしか思えない素晴らしい一体感ある仕上がりとなっている。

そうか、やっぱり間違ってなかったぞ。
新作「DUSK」にしてNABOWAは夜明けを迎えたのだ。

15年の長い旅の先に4人は揃って同じ地平へと辿り着いた。おめでとう。ずっとずっと待ってたんだ、その姿。

6/29(土) ROOMS、そこに立つ4人は「かつてのNabowa」ではない。揺るぎない足取りで新たな地平を歩み始めた新生NABOWAの旅立ちに、レコ発ワンマンライブで祝杯をあげよう。





NABOWA NEW ALBUM “DUSK” RELEASE ONE MAN TOUR

2019.6.29() ROOMS (福岡open 19:00 / start 19:30                        


   一般:adv 3,800yen / door 4,500yen

大学生:adv 2,000yen / door 2,500yen

*別途ドリンク代が必要となります

高校生以下入場無料

*中 ・高生は別途ドリンク代が必要となります


【チケット】

チケットぴあ(https://t.pia.jp/pia/search_all.do?kw=nabowa / 0570-02-9999 / Pコード:144-428)

ローソンチケット(http://l-tike.com/search/?keyword=nabowa / 0570-084-008 / Lコード:84075)

e+(http://eplus.jp/)


【大学生チケットについて(18歳以上の大学生、短大生、専門学校生対象)】

当日受付にて本人確認の出来る学生証のご提示が必要となります。

万が一当日学生証のご提示を頂けない場合、通常料金との差額をお支払い頂きます。

【高校生以下のお客様について】

当日受付にて本人確認の出来る身分証(学生証、保険証、パスポート等)のご提示が必要となります。

万が一当日身分証のご提示を頂けない場合、正規料金をお支払い頂きます。

定員に達し次第終了させて頂きます。


ROOMS

810-0041

福岡県福岡市中央区大名2-1-50 大名ONOビル3F

Tel092-751-0075

http://saito-kikaku.co.jp/rooms/

info :

旅する音楽 / ジャズとようかん

Tel0977-84-3838

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谷川 義行
谷川 義行

谷川 義行 YOSHIYUKI TANIGAWA

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旅する音楽 / ジャズとようかん
ヨーロッパ、アラスカなどのバックパック周遊ののち、2年のカナダ・モントリオール滞在を経て2000年帰国。2003年より福岡を拠点に九州一円でイベントオーガナイズをスタート。2011年湯布院に移住し「CREEKS.(現・ジャズとようかん)」をオープン。同年、《音楽をいいわけに旅に出よう》を合言葉に、旅先でのライブ体験を提唱する「旅する音楽」を始動。九州・湯布院はもとより、長岡、篠山、東京、京都、金沢、長野、台湾など全国各地で不定期に開催。旅する音楽FINALはアラスカ篇と決めている。
http://tabisuru-ongaku.com
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