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ジェフ・バックリィ生前唯一のオリジナル・アルバム「Grace」初の廉価版が本日発売。

ジェフ・バックリィ生前唯一のオリジナル・アルバム「Grace」初の廉価版が本日発売。

1994年のメジャー・デビューからわずか3年、弱冠30歳でその短い生涯を閉じた孤高のシンガー・ソングライター、ジェフ・バックリィの衝撃のデビュー・アルバム「Grace」(グレース)発売25周年を記念し、初のオリジナル1CDでの廉価版が本日29日に発売された。

 

90年代を代表するロックの名盤「Grace」は、これまで未発音源や映像などを収めた豪華な「レガシー・エディション」(2004年)などの再発はあったが、オリジナル盤と同様の1CDかつ「レガシー・エディション」で採用されたリマスター盤での廉価版リシューはこれが初めてとなる。

 

また、本アルバム収録曲中もっとも人気が高く、今なお世代を超えて世界中で聴かれ続ける至高の名演「Hallelujah」(ハレルヤ)が、映画『R e d』(2月21日公開)の劇中歌として大フィーチャーされているという。この楽曲をどうしても最重要シーンで使いたいと切望した監督の三島有紀子から、その思いを綴ったコメントが届いた。

 

 「Grace」のアルバムを見つけたのは、インディーズ映画の先輩の部屋で。ジェフ・バックリィの歌声とギターの残響に心奪われ、私は独り膝を抱えて何度も聴いた。その直後にジェフ・バックリィはこの世からはいなくなったが、中でも「Hallelujah」は精霊のように儚げに私に寄り添い、いつまでも力強く〝純度〟を問いかけた。

 監督作の映画『R e d』の存在には、彼の“Hallelujah”が必要だった。主人公の女(夏帆)にとっての宿命の男(妻夫木聡)を、私にとっての“Hallelujah”のような存在にしたかったからだ。崇高であるがゆえに孤独で、その声は吐息のようだが確信に満ち、絶望と希望を行き来しながら本質を問うて来る。そして、かつてこの音楽を聴いていた二人という設定にして、再び耳にしてしまった二人はどれだけ孤独を感じるのだろうと見てみたかった。二人の愛の行く先に何が見えるのか。それは、みなさまの目で確かめてもらえたら幸いだ。

“愛は冷たく脆い。だからこそ愛する者は救いを求め、すべての吐息で神を讃えるのだ。ハレルヤ”と。  ― 三島有紀子(映画監督)

 

映画『R e d』は2月21日(金)より新宿バルト9他全国ロードショー。

 

●「Hallelujah」 (Official Video):


●映画『R e d』(予告編) 


 

【リリース情報】

ジェフ・バックリィ「グレース」

SICP 6247  ¥1,800+税

1月29日(水)発売

発売元:ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル



 

【映画情報】

映画『R e d』

出演:夏帆 妻夫木聡 柄本 佑 間宮祥太朗

監督:三島有紀子

原作:島本理生『R e d』(中公文庫)

脚本:池田千尋 三島有紀子 

音楽:田中拓人

配給:日活 

©2020『R e d』製作委員会

2/21(金)新宿バルト9ほか全国ロードショー

https://redmovie.jp/

  

【オフィシャル・サイト】

https://www.sonymusic.co.jp/artist/JeffBuckley/(日本)

https://jeffbuckley.com/(海外)

https://www.facebook.com/JeffBuckley/(フェイスブック) 

https://twitter.com/jeffbuckley(ツイッター)

 

【ジェフ・バックリィ】

1966年11月17日カリフォリニア州アナハイム生まれ。 60年代に活躍したシンガー・ソングライター、ティム・バックリィの息子。90年初頭にニューヨークに移住し、イースト・ヴィレッジ界隈で定期的に弾き語りライヴを行なう。その音源を集めた4曲入りのデビューEP『ライヴ・アット“Sin-é”』を93年にリリース。翌94年、1stアルバム『グレース』で衝撃のメジャー・デビューを果たす。“奇跡の声”と絶賛されたこのアルバムは、評論家や音楽ファンはもちろんのこと、ボブ・ディラン、ルー・リード、デヴィッド・ボウイ、ロバート・プラント、ジミー・ペイジ、ジェフ・ベック、ボノ、エルヴィス・コステロといったアーティスト達からの絶大な支持を得るに至り、これまでに200万枚以上のセールスを記録。また、世界の各音楽メディアが幾度となく発表してきた“90年代の名盤”といった企画においても、必ずと言っていいほど選出されている。ジェフ・バックリィは、97年5月29日、2ndアルバムのレコーディング中に訪れていたメンフィスのウルフ・リヴァーにて遊泳中に溺死、30歳でその生涯を閉じた。その未完のメンフィス・セッションの多くが収録された2ndアルバム『素描』(98年)は、グラミー賞「最優秀男性ロック・ヴォーカル」にノミネートされた。 ローリング・ストーン誌の「最も偉大な100人のシンガー」で第39位、Q誌の「最も偉大な100人のシンガー」で第10位に選出。95年1月に唯一の来日公演を行なっている。

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