音楽MUSIC
アヴァランチーズ、リヴァース・クオモをフィーチャーした新曲「ランニング・レッド・ライツ」がリリース
サンプリングを駆使して音楽をクリエイトする型破りな音楽ユニット=アヴァランチーズ。
2月20日に約4年ぶりの新曲「ウィ・ウィル・オールウェイズ・ラヴ・ユー feat.ブラッド・オレンジ」をリリースし、“アヴァランチーズ は歓迎されるべき復帰を遂げた”(米Billboard)、“アヴァランチーズによる、レコーディング・ミュージックの過去と現在の橋渡しをする素敵な試み“(Pitchfork)といった高い評価を得た。
本日、早くもそれに続く新曲「ランニング・レッド・ライツ feat.リヴァース・クオモ&ピンク・シーフ」がリリースされた。
日本でも大人気のオルタナティブ・ロック・バンド ウィーザーのフロントマン、リヴァース・クオモをヴォーカルに迎え、LAのラッパー ピンク・シーフが、半年前に亡くなったアメリカのミュージシャン/詩人 デイヴィッド・バーマンの歌詞を唱える、シンセ、ハープ、タンバリンで彩られた、宇宙的でドリーミーな曲だ。
アヴァランチーズのロビー・チェイターは、リヴァース・クオモについて、そしてデイヴィッド・バーマンについて、このようにコメントしている。
「この曲は当初は“シングル曲”ではなかった。でもリヴァースが、スペースメン3にインスパイアされた、我々の作りたてで不鮮明な楽曲を、彼の寛容な心で理解してくれて、聴かれるべきものに姿を変えたんだ。リヴァースは、僕らがいつも狙っている幸福と悲しみの間のほろ苦さを理解している。その感覚はブライアン・ウィルソンから来ているものなんだ」
「デイヴィッドとは、何年か前からこのレコードのテーマや歌詞について話していた。僕たちは音楽のスピリット、幽霊、音楽は不思議なことに部屋に住んでいていつまでも聴こえる、といったことを書いた。彼の死から6ヶ月後の今、この曲をリリースするのはとても不思議な感覚だ。でも彼がこの音楽を聴いて、そして何よりそれを気に入ってくれたことが、我々にとってはこの上なく嬉しく、価値があることだ」
「ランニング・レッド・ライツ feat.リヴァース・クオモ&ピンク・シーフ」のミュージック・ビデオは、前作『ワイルドフラワー』収録の「ビコーズ・アイム・ミー」のMVも手掛けたGregBrunkallaがディレクターを務めた。彼はエミー賞に3回ノミネートされている。
アヴァランチーズは、この曲のリリースに際してもステートメントを発表している。
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「ランニング・レッド・ライツ」は、当初は「シングル曲」ではなかった。
リヴァース・クオモは、スペースメン3にインスパイアされた、我々の作りたてで不鮮明な楽曲を、彼の寛容な心で理解してくれた。
このことが、この曲を向上させ、我々が伝えたかった真のメッセージである「失うこと」に焦点を当てる事を可能にしたのだ。
彼の視野の広い、高揚的で、神々しさが感じられるほど鋭い、音楽を見つめる心は、アヴァランチーズの音楽を作る上で必要不可欠だ。
大切なものを全て失い、もうこれ以上失うものはないと感じた時の、深い溝の向こう側にある人間の虚無の感情を、彼は繊細に捉えることができるのだ。
人生の美しさと壮大さ、そしてその儚さ、全てを同時に表現した曲。
リヴァースはアヴァランチーズと同じように、常に一つ一つの音の間に存在する空間、メランコリーを追い求めている。
デイヴィッドは数年前に、ミドル・エイト部分に歌詞を提供することに同意してくれた。
彼の死から6ヶ月後の今、この曲をリリースするのはとても不思議な感覚だ。
でも彼がこの音楽を聴いて、そして何よりそれを気に入ってくれたことが、我々にとってはこの上なく嬉しく、価値があることだ。
デイヴィッドは、僕が絶望に打ちひしがれていた時期に、よく私に便りをくれた。
「ランニング・レッド・ライツ」は、そんな暗い日々についての曲なのだ。
人生の1秒1秒が祝福である。だからこそ、恐れなく生きることが大切だ。誰かを愛しているのであれば、それを相手に伝えよう。
繋がりをなくしてしまったら、我々に何が残るだろう?
リヴァースが歌うように、「私たちに残されているのはお互いだけ」なのだ。
我々には信じる心がある。それだけで十分だと思う。
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■商品情報
アヴァランチーズ
「ランニング・レッド・ライツ feat.リヴァース・クオモ&ピンク・シーフ」
“Running Red Lights Featuring Rivers Cuomo & Pink Siifu”
2020年3月19日配信
試聴・購入:https://umj.lnk.to/Avalanches_RiversCuomo
■プロフィール:
アヴァランチーズのデビュー・アルバム『シンス・アイ・レフト・ユー(Since I Left You)』(2000)は、3,500以上のレコードからサンプルして作り上るという新たな音楽の形を生み出し、世界中に革新的なサウンドを届けた。この作品は世代を越え数多くのミュージシャンやプロデューサーに影響を与えたと共に、ダンス・ミュージックの基盤を築いた。2000年にオーストラリアで、2001年にアメリカ、イギリスでリリースされた『シンス・アイ・レフト・ユー』は、現在モダン・クラシックとして親しまれている。世界中の評論家によってその年のベスト・アルバムとして名を挙げられ、その後ピッチフォーク・メディアが選ぶ2000年代のアルバムTOP 200でTOP 10入りを果たし、さらにローリング・ストーン誌が選ぶ史上最高のEDMアルバムTOP 20にもランクインした。また、アルバムのタイトル・トラックのミュージック・ビデオは2001年のMTVヨーロッパ・ミュージック・アワードで最優秀ビデオ賞を獲得し、ピッチフォークが選ぶ2000年代のベスト・ミュージック・ビデオの一つに選出された。『シンス・アイ・レフト・ユー』のリリースと大反響を呼んだツアーの後、16年間に亘る沈黙状態が続き、それを破ったのは待望の2ndアルバム『ワイルドフラワー(Wildflower)』(2016)のリリースだった。ビルボードのアナログ・アルバム・チャートで初登場1位、オーストラリアの2016年度アルバム・チャートでも首位を獲得した。『ワイルドフラワー』はオーストラリア音楽界における最大の音楽賞「ARIAアワード」で6部門にノミネート。英ガーディアン誌「喜びに満ちた旅路そのものである」、ピッチフォーク「今までの音楽史の中で最高の作品」「アヴァランチーズだからこそ生み出せた傑作」など、世界各国で高く評価された。FUJI ROCK FESTIVAL '16への出演が決定していたが残念ながらキャンセルとなり、翌年FUJI ROCK FESTIVAL '17にリベンジ出演を果たした。
■リンク
公式サイト(日本):https://www.universal-music.co.jp/theavalanches/
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