酒場SAKABA
ロケハンしときましたー! Vol.7
巷のヴァイブス溢れる酒場を、皆さんに代わってわたくしナカムライダーが勝手にロケハンしてきました!
遠かったり用事なかったりで行く機会ないかもですけど、もしもの場合はぜひ参考にしてください。
見た目だけ整えたようなフニャちん酒場はスルーします。
7軒目 「河本 (かわもと)」 東京・木場
まずはトップの写真をご覧ください。
ウソみたいだろ、これ、酒場の外観なんだぜ。
花の都・大東京の一角で、ヴァイブス漏れまくってます。
角度違いでもう一枚。
河本のことを知ったのは、たしか5~6年前の梅雨時季、ちょうど今ぐらいの気候の頃です。
高田馬場の魔女の宅急便のキキことさやか嬢に連れられお店まで行ったものの、なんと臨時休店で入れず、その後もいつか行かねばとは思いつつもなかなか伺えないままでいました。
「いつまでもあると思うな、親と老舗」とはよく言ったもので、昭和21年にこの地で店を始めた先代のお父様から店を引き受け、長年続けてこられた名物女将の眞寿美さんが去年お亡くなりになり、今は義理の妹さんが週に2日だけ仮営業されてますが、残念ながらついに7月いっぱいで閉店されるとのこと。。。
閉店される前に行くことができて、本当に良かったです。
意を決して、シミが浮きまくった暖簾をくぐり、店内の光景を目の当たりにします。
マジか・・・・。
圧倒されました。
時が止まっているとは、こういう時に使う慣用句なのでは。
昭和・混沌・提灯・雑然・納屋。。。
うまく言い表せる言葉が見つからないまま、店内をぐるりと見回す。
店内に無数に飾られる全国の観光地のお土産提灯は、きっとこの店が長年お客さん達に愛されてきたことの証なのでしょう。
仕事や旅行で地方に行ったお客さんが、年中この地で店を開けてきた女将さんに旅行気分を味わってもらえるよう提灯を買ってきてくれたのだろう。
ひとまず何かホッピーのアテを頼むことにするか。
んー、じゃあひとまず大根煮。
それにしても全品100円だなんて。。
ほどよく味が染み込んだ大根は、半分に切られた状態で供されます。
いや、断面も側面も同じ色ってことは、はじめっからこの形で煮込まれてるってことか。
半月状の大根2片を、まるでシャネルのロゴみたいに品良くレイアウト。
やさしい味。泣きたい。
もう一品、ソーセージもいただきました。
千切りキャベツの上に魚肉ソーセージ、その上からソース。
ピンク色のソーセージに、黒光りしたソースが色っぽくまとわりつきます。
もしかしたら「映える」ってこういうことかも。
これも当然100円。
お店の冷蔵庫に、きっとお客さんが書いたと思われる手書きのポスター?が掲げられています。
「河本にて新時代の幕明け 昭和→平成→令和」と書いてあるのがわかります。
日付は5月2日。
幕明け当日ではなく、翌日。
5月1日は水曜日だし、きっと休みだったのでしょう。
残り少ない営業日数ではありますが、最期のその日までお身体に気をつけて頑張ってくださいね。
河本(かわもと)
住 所:東京都江東区木場1-3-3
最寄駅:東西線木場駅
営業時間:木曜・土曜16:00~19:00