酒場SAKABA
ロケハンしときましたー! Vol.29 「蔦八」東京・大森
巷のヴァイブス溢れる酒場を、皆さんに代わってわたくしナカムライダーが勝手にロケハンしてきました!
遠かったり用事なかったりで行く機会ないかもですけど、もしもの場合はぜひ参考にしてください。
見た目だけ整えたようなフニャちん酒場はスルーします。
29軒目 「蔦八 (つたはち)」東京・大森
JR大森駅には、とある用がないと立ち寄る事もほぼないんだけど、来るたびこの街の飲食店街の佇まいにはヤラれちゃう。
今回ご紹介する蔦八の店構えもご覧の通り極上だし、この路地に漂ういわゆる黒帯感が新参でよそ者の僕にはグサグサと刺さる。
蔦八のすぐ目の前にある飲食店ビルの看板も、まるで美術セットかと見紛うホンモノ感。
「ヤ満」って店名なんだよ!笑
とある用といいますのは、ここからほど近い場所に平和島ボートレース場という夢みがちなオトナが集う社交場がありまして、そちらへと向かう無料バスの発着所がJR大森駅のロータリーにありまして、まぁ他にやる事もなく時間がある時はたまには夢でも見てみようかしらと向かってる次第でありますが、いまだに夢を見れた試しもありません。
さらには大井競馬場も近くにありますし、ここ大森はそんな夢みがちなオトナ達が行き交う街です。
ご存知かもしれませんが、夢みがちなオトナはお酒もたしなみがちでして、無料バスで大森まで戻って来ては馴染みの店に寄りがちな次第です。
大提灯にも書かれてるように、こちら蔦八さんは煮込みが名物です。
「天下一うまい」とはなかなか大きく出たなとは思いますが、蔦八さんもきっと夢みがちな部分があるんでしょう。
お店に入る前からワクワクが止まりません。
店内は名酒場の代名詞コの字カウンターが中央にドンと構え、その周りにテーブル席がいくつか並んでます。
この写真は以前撮ったものなので、カウンター上には今となってはもはや懐かしさも感じるパーテーションが並んでますけど、今はもうさすがに無いのでは(未確認)。
メニュー短冊はこんな感じでして、店内各所に貼ってあるので全メニューは載ってないですけど、まぁとりあえず瓶ビールいただきます。
それにしてもアレコレと惹かれちゃうラインナップ。
赤星いいですねー。
なんか店の感じ、街の感じによく似合っててさらに美味しく感じそう。
付きだしの青菜と蓮根の2品もいい感じ。
あ、そうだ。
天下一の煮込み食べなくちゃ。
あー、いい!
この見た目からして美味そう!
味が染み込んだ煮玉子もいい色してる。
他にも色々食べたいんで、煮込み(小)の玉子入りを頼んだんだけど、大でも良かったかも。
モツはふわふわ、脂はトロトロで甘い、そりゃ天下一と名乗る心意気もわかります。
福岡だと煮込みって、無いわけじゃないけど、そんなに主役というか名物というか、あまり取り沙汰されるって感じのものでもないですよね。
やっぱり福岡だとモツを使った料理というともつ鍋ってことで、煮込みが広まらなかったんでしょうかねぇ。
東京は煮込みが主役のお店、結構ありますよね。
三大煮込みって呼ばれてるのが、北千住『大はし』、月島『岸田屋』、森下『山利喜』。
他に門仲『大坂屋』と立石『宇ちだ』も入れて「東京五大煮込み」とか言われたりするけど、それぞれ個性があって同じ煮込みと言っても結構違うんですよねぇ。
5軒の中だと山利喜だけはまだ行ったことがないけど、別に5大じゃなくってもどこもすごい美味しいし手軽だし、あまりハズすことがない。
そういう面も、煮込みが愛されてる理由なのかも。
つづいて刺身3点盛り。
赤身・ハマチ・鯛で美味しいんだけど、でもこれで990円か〜と福岡に住んでる人間だとそう感じてしまいますよね。
よくない、よくない。
平和島でいい夢見てきたんなら全然何も感じないんだろうけど、すいませんいい夢見れなかったもんで、つい。。
小鰯カリカリ磯辺揚げ。
何これ美味しい!
イワシって磯辺揚げであまり食べないですよね?食べます?・・・え?食べます!?
なるほど、こうやって食べるのもアリか。
知らんかったー。
そして、アンコウの唐揚げ。
白身でぶりんとしてて、例えが難しいけどフグの唐揚げの、もっと鶏の胸肉っぽい感じ??
ん?なにそれ?
まぁでも、なんかそんなイメージの美味しい白身フライ(唐揚げだけど)みたいな。笑
表現が稚拙ですいません。
そして締めの一品ということで、鉄火巻きいただきました!
皿に添えられた細切りのたくあんと一緒に食べたらトロたくですよ。
最高の締めやないですか!
いやぁ、ラストに妙にテンション上がってしまいました。
締めの細巻き、いいですね。
あ〜美味しかった。
よし、次また夢を見ようと大森来たら、蔦八寄っちゃおー。
蔦八
住 所:東京都大田区大森北1-35-8
最寄駅:JR大森駅
営業時間:16:00~22:00
定休日:年末年始