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山口洋(HEATWAVE) |博多今昔のブルース Vol.28〜”Unknown Pleasures”
オレがテレビを観ないのはバカになりたくないからだ。
なにも考えることなく、脳内に無駄な情報たちが侵入してくる。消音しても目から入ってくる。1時間視聴してるとショッカーに改造された人造人間になった気分に陥る。
骨抜きにされるぜ。だいいち、その情報は正しくないかもしれないんだぜ?
たとえば電車に乗って、こんなにご丁寧にアナウンスが流れるのはこの国だけだ。
とかく、説明過多。いつの間にかスポイルされて、自分の頭で考えなくなる。
実験として、バイクからスマホを撤廃してみる。ナビなんかなくても、太平洋から日本海まで移動できたぜ。昔はそんなものなかったし、移動の創造性が愉しかったはずなんだよ。
レギュレーションにコンプライアンス。世界はどんどん生きづらくなり、たったひとりの狂人のために罪のない人間が殺されていく。
国家なんてクソだ。自分のモラルは自分が決めればいい。
中坊のころに「イージーライダー」を観て、目指してきたのは「自由」なんじゃなかったっけ?
ライヴ・アルバムを創った。コロナ禍で行われたそのライヴも形容し難い重苦しい空気が漂っていた。オミクロン炸裂前夜の渋谷。ライヴに来た人は家族の顰蹙を買ったかもしれないし、当然いろんな事情でライヴに来れない人もたくさん居たことだろう。
でもオレたちが信じてきたロックンロールを今鳴らさずにいつ鳴らすんだよ!
ハードディスクにはこの形容し難い空気が確実に記録されていた。
考えた。ユーザーが散歩中に、通勤中に、あるいはキッチンで。ライヴを楽しむように味わえるライヴ盤を創ってみたらどうだろう、と。
説明と情報を排除してみよう。
曲目は記さない。10song 70min。情報はそれだけ。それでいい、とオレは思うのだ。
タイトルは「Unknown Pleasures」。ジョイ・ディヴィジョンに敬意を込めて。いつだって音楽は「未知の歓び」であるべきだからさ。
博多今昔のブルース Vol.29〜”遅れてきたイージーライダー”

ヴォーカリスト、ギタリスト、ソングライター、プロデューサー、そしてランナーにして、スノーボーダー。
1979年、福岡にてヒートウェイヴを結成。1990年、上京しメジャーデビュー。現メンバーは山口洋(vo.g)、池畑潤二(ds)、細海魚(key)。山口洋がソロツアーの旅で新たな曲をつくってバンドに持ち帰るというスタイルで、ほぼ全曲の作詞と作曲を担当する。1995年の阪神・淡路大震災後、中川敬(ソウル・フラワー・ユニオン)と「満月の夕」を共作。2011年の東日本大震災直後からは「MY LIFE IS MY MESSAGE」プロジェクトのさまざまな活動により、福島県の相馬をピンポイントで応援し続けている。仲井戸麗市、佐野元春、遠藤ミチロウ、矢井田瞳ら国内のミュージシャン、ドーナル・ラニー、キーラらアイルランドを代表するミュージシャンとの共演も多い。
http://no-regrets.jp
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