音楽MUSIC
栗田善太郎|2020年回顧音楽編
2020年は音楽業界は変化を求められた。
収益の多くをライブに依存してきた形が破綻。
間違って欲しくないのは、ライブでクラスターは現在は殆ど起きていないということ。
古い形式というか、身体をぶつけ合い、大声でレスポンスすることは出来ないけれど。
きちんと対策をとり、オーディエンスも意識が高く、音楽を生で楽しみたいという人が多く見られる。
しかし今年ほどライブを観なかった年はラジオ業界に入って初めてだ。
ラジオとこのWEBでは旧知のミュージシャン達に自宅収録の弾き語りを送ってもらいアップした、LIVE@HOME企画。
緊急事態宣言下では音楽にまた救われた。
最早絶滅危惧種になってきたラジオDJとして、毎月のプレイリストのアップや日々のアップデートは、ハードなスケジュールの中でも続けられた。
それも新しい音楽を届けるアーティストと音楽を欲しているオーディエンスを繋ぐ役割がまだ必要とされている事を、奇しくもコロナ禍が再確認させてくれた年でもあった。
全世界が同じ体験をするという類まれなこの時代に音楽は何ができるのか?
いつも通り、いやそれ以上に我々を励まし宥め、寄り添ってくれたのではないだろうか?
今年の大切な曲たちをここに残しておこう。
都市がロックダウンされたことを強く記録する形になったストーンズのこの曲。
SixTONESもストーンズと読むことを知った年でもあったw
個人的には20年お世話になった局での番組を終え、新たに2つの局で番組がスタートした年でもあった。
4月スタートのNHK福岡での九州沖縄ネットのラジオ『六本松サテライト』はBiSHのサウンドプロデューサーとして大活躍の松隈ケンタ君とのレギュラー番組。
姉妹番組であるテレビ『六本松ベース』ではBiSHを迎えてリモートライブを開催。
この曲には勇気づけられたし忘れられない曲に。
福岡発の音楽はAttractionsとyonawoのメジャーデビューもあって何度目かの最注目アイテムに。
福岡に居続けながらの活動というのが、シーンを作る新たな形になっている。
東京との距離がネックになってきたのは最早過去の話。
住んでいる場所が重要ではない事はコロナ禍が進めてくれた。
Rin音やクボタカイも積極的にファンを獲得していった。
そして17歳Dowlの登場は本当に福岡の奥深さの象徴かもしれない。
WONKやKan Sanoの仕事量は今年も衰えず、、
CROSS FM URBAN DUSKではいつも選曲させてもらった。
洋楽はテーム・インパラやフレーミング・リップス、フィオナ・アップル等世代的には嬉しいアイテムをよく聴いた。
そしてボブ・ディランとブルース・スプリングスティーンの新作は今年を忘れないものに。
忌野清志郎、ブルーハーツやハイロウズも周年でアーカイブが出たのも今年。
彼らの名曲たちは変わらない輝きで、今も多くの人々を救っている。
ラジオの現場にいて今年ほどリスナーに届けることが出来てよかったと思ったことは無い。
そういう意味ではカバーアルバムも多かった今年。
オリジナル・アルバムをリリースしてツアーというよりも、、ということもあるだろう。
マーシーのパワーコードで行こう!
と、まぁ、、とてもざっくりにはなってしまいますが、ラジオやこのWEBでいつでもご確認下さい。
来年も福岡発は面白そうですよ。
プロフにあるSpotifyのプレイリストへのリンクもどうぞ宜しくお願い致します。

1971年福岡市生まれ。大学時代からラジオ制作に携わる。
2015年 cross fm特別番組『HAPPY HOUSE 〜 The Family's Starting Point〜』で民間放送連盟賞 第11回日本放送文化大賞グランプリ受賞
2018年 CROSS FM特別番組『Let the Good Times Roll!!』が平成30年日本民間放送連盟賞 ラジオエンターテインメント番組部門で、最優秀賞を獲得。
現在はCROSS FM URBAN DUSK、CROSS FM MUSIC AMP、NHK TV 六本松サテライトを担当。
BIGMOUTH WEB MAGAZINE編集長
SpotifyのPLAYLIST→ http://urx3.nu/Rl6I