酒場SAKABA
山口洋(HEATWAVE) |博多今昔のブルース Vol.41〜ゲージュー・ライダー応援隊(ノンタイアップ 笑)
このサイトの首謀者、クリゼンがバイクの免許を取得。ほぼ毎日、インスタにその模様をアップするに至って、おじさんライダーとしては嬉しくて仕方がない。
それって、小学生低学年の時分にチャリンコを買ってもらって、志賀島に一人で冒険の旅に出たってやつの半世紀後のヴァージョンで、気分はあの頃とほとんど変わってない気がする。
「オレ、この前の日曜日、ひとりで志賀島に行ったつぇー(福岡市東部の博多弁)!」。同級生の横顔の自慢げなことと言ったら。
おじさんたちは早起き(だいたいクリゼンとのメールのやりとりは早朝に行われる)なので、バイクに乗るのも早朝になる。これは暴走族にはぜったいにできない。早朝バイクの気持ちよさにハマったら、もう沼から這い出ることは不可能だと思われ。
かように男子は精神的にまったく成長が見られない。クリゼンもバイクに乗ることによって、家庭内で問題で引き起こしてないことを祈るしかない。笑。その点、独身は気軽なもので、どこに行こうと、何に乗ろうと、どんなバイクを買おうと何の咎めも受けない。FREEDOMとは身軽でいることと引き換えに手に入れるものだけれど、寂しさも否めないけどね。
コロナをきっかけにゼロから免許を取得して、今やバイクのない生活が想像できないわたくすが声を大にして言いたいのは、年齢なんて関係ないし、なんだかやり残したことがあると思うのなら、トライした方がいいってこと。
スキーが45歳、スノーボードが50歳、スケボーと大型バイクが56歳。
確かに1回骨折したけど、これらを体験しない人生なんて、もはや考えられない。つーか、いくつになってもスノーボードしてたいし、バイクにも乗りたい。なんつたって、健康第一なんである。いや、まじで。
おじさんよ。大志を抱け。
1年に1万キロのペースで経験を積み重ねて思うのは、技術は距離に比例して身についていくってこと。いろんなシチュエーションを経験することによって人馬一体に近づいていく。それがなんというか、たまらなく嬉しい。確かに危険な乗り物であることは間違いないけれど、おじさんたちはもうそんな無茶はしない。思いやりだってあるし、誰かに迷惑もかけたくないよ。
つーか、おじさんがおじさんを応援したくなるのは、なんとなくいい気分なんである。
クリゼンと阿蘇を走る日を夢見て。ブンブンブーン。
ヴォーカリスト、ギタリスト、ソングライター、プロデューサー、そしてランナーにして、スノーボーダー。
1979年、福岡にてヒートウェイヴを結成。1990年、上京しメジャーデビュー。現メンバーは山口洋(vo.g)、池畑潤二(ds)、細海魚(key)。山口洋がソロツアーの旅で新たな曲をつくってバンドに持ち帰るというスタイルで、ほぼ全曲の作詞と作曲を担当する。1995年の阪神・淡路大震災後、中川敬(ソウル・フラワー・ユニオン)と「満月の夕」を共作。2011年の東日本大震災直後からは「MY LIFE IS MY MESSAGE」プロジェクトのさまざまな活動により、福島県の相馬をピンポイントで応援し続けている。仲井戸麗市、佐野元春、遠藤ミチロウ、矢井田瞳ら国内のミュージシャン、ドーナル・ラニー、キーラらアイルランドを代表するミュージシャンとの共演も多い。
http://no-regrets.jp