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酒場SAKABA

大将&おかみの「人生一生 酒一升 あるかと思えばもう空か」 第2回

大将&おかみの「人生一生 酒一升 あるかと思えばもう空か」 第2回

伊豆半島の東海岸にある伊東温泉のハトヤホテルに泊まりたい。

という事で、考えたところ新幹線で静岡駅まで行き、そこからレンタカーで駿河湾沿いを沼津、熱海と経由すれば、行きたかったスポットもほぼ抑えれるではないか。

静岡市街にも訪問してみたかった呑み屋があったので調べてみると、他にも気になるが店いっぱい…

今回は普段通過程度しかしない静岡市街地の一日呑みアル記です。



静岡市街は初日のみの滞在、少しの時間も無駄にできないということで始発の新幹線。

朝6時半、駅弁屋が開くと同時に入店し、かしわ弁当とビールを購入。


格好いいジャケだなといつも思う、中も美しい。


のぞみに乗り込み名古屋まで、こだまに乗り換えて静岡へ。

AM11時過ぎ。静岡着。ホテルに荷物を預け、チェックしていた喫茶店へ。


『喫茶ポプラ』


立派な木製スピーカーからはJAZZが


内装も良い感じ、古いが清潔感も有って落ち着く。


芸術的なフルーツサンドに感動。どうやったらこんなに綺麗に切れるのか…

聞いてみると挟んだあとに切るとのこと、普通だ…疑うくらい綺麗。

ほのかにチーズ風味のクリームでかなり美味しかった。



時間はお昼の12時過ぎ。いざ酒場ツアーへ。

静岡駅からバスで南へ15分程。海に近い静かな住宅地の中に目的の一軒目はある。


『大石商店』


魚屋さんに小さな酒屋が併設されていて、その更に奥に角打的なコーナーがある。

購入した惣菜や魚をつまみに酒が呑めるという夢のようなシステム。

その角打ち的なコーナーは思いっきり民家の土間で生活感のある居間が丸見えだ、なんだこの一体感は。


生活感というか、もはや生活…

居間のテレビを一緒に見ながら魚と酒をちびちびと、友達んちに来た感がすごいが妙に落ち着く。


店頭の惣菜以外にもちゃんと注文できるメニューがあるのが嬉しい。

まずは刺盛りを注文、美しく盛り付けられた刺盛りが登場、思わず酒を追加でお願いする。




野球関係の写真が飾ってあり、その中の一つに大二郎◯◯年の春、選抜。などと書いてあるので伺ってみると、なんと元ソフトバンクの大石ヘッドコーチのご実家だった!!よく帰って来ますよとの事。


黒はんぺんのフライ、初めて食べたけどめちゃくちゃ美味い!!ちゃんと魚の味がする!

その後、黒はんぺんフライは他の店でも食べたけどここのが一番美味しかった。


マグロのはらも、このレベルのものが味わえるとは…魚屋のなせる技か


接客してくれる美人姉妹の娘さんらしき子供が小学校から帰ってきて二人で居間でゴロゴロしている、おくつろぎの所申し訳ない気持ちもありつつ、お会計をお願いすると、すいません!子供の体温が気持ちよくてと言って、計算してくれた。二人で3300円。


近所に『サウナしきじ』と言うサウナの聖地があるらしい。水風呂が最高なんだそうだ。確かに静岡の水は富士山のお膝元ともあって柔らかくとても美味しいし、水風呂も気持ちよさそう。

しきじは24時間営業で大石商店は朝9時から呑めてしまう…

サウナ行ってここで一杯とかしたら最高なんじゃなかろうか。



後ろ髪を引かれつつ戻りのバスで静岡駅へ、北方面を回るバスに乗り換え5分ほどで二軒目に到着。


『名代 静岡おでん おがわ』


駄菓子屋系?おでん屋さん。

小学生が飼い犬を躾けながら宿題しつつ店番してたり、かき氷が名物だったり(この日はなかった)

店頭ではおでん以外にも和菓子やちらし寿司のようなものなども売っている。


初めて食べる静岡おでん。

色は黒く濃いがさっぱりした出汁、青のりとダシ粉といわれる粉がかかっていて、どこか駄菓子感がある。


さすがのお茶どころ。静岡には美味しい緑茶割(濃い!)があるのが嬉しい。

おかみが店頭の大福を思い出し購入、食べながら緑茶割で一服、ここの緑茶割は麦焼酎だった。



歩きで繁華街?福岡だったら大名くらいな感じかなあ、などと思いつつ呑み屋が多いエリアへ。


三軒目『大衆酒場 多可能』


この日、最大の目的だった多可能。店構えからしても良店のオーラがすごい。

前日予約をしようと電話をしたら、もう予約の席数は終わったとのこと。

常連さんも来るので全部を予約でいっぱいにする事はしてないらしく、早い時間とか遅い時間に来てもらえたら入れると思いますよーとの事、応対の良さに期待が増していた。


16時半の開店と同時に入店、時間的にライバルも少ないとは思っていたが、問題無く小さなテーブルの座敷へ。

思ったより若い人が切り盛りしていたが内観も圧倒的な老舗感。


お通しからして渋くてカッコいい。


鮪としめ鯖と冷酒を注文。


緑茶割りと萩錦をお燗で。

緑茶割少し高いな…と思いつつ注文すると、徳利いっぱいの焼酎と大量の緑茶が出て来た。これだけでしばらくいける。ここのは甲類焼酎だった。


おでんは店の雰囲気に合った上品な味わい。


出てきた瞬間、名店の冷奴がこれか…?と思ってしまったが食べてびっくり、本当に美味しかった、コクがあるが透明感のある味。


気付けばいつのまにか満席。

場も温まってきて、もう少し居たいと思いつつ、お腹も膨れて次もあるので〆。2人で3300円。




時間もまだ夕方18時。

一旦ホテルに戻り休憩してから、改めて四軒目へ。


『大村バー』


外観からしてテンションが上がる、でっかいネオンの看板がかっこよ過ぎる。

入り口には提灯がたくさんぶら下がり、まるで祭りに来たかのよう。


店内に入るとまず大きめのU字カウンター。


奥の座敷には大きな飾りなどがぶら下げられ、能面なども飾られている。



更にその右にはでっかく弧を描いたカウンターが。

喫茶店か場末のスナックかの様な緑色の椅子がたまらない。

更にその後ろには石垣と池、錦鯉がゆらゆら泳いでる…段差など無く直で池なので呑みすぎて落ちたらシャレにならない。

一体ここは元々何だったんだろう…いろいろ謎過ぎる。。とにかく広い。


気になっていた揚げ出し豆腐は餡かけ。


更に気になっていた唐揚げ等注文。


美味しいし安い楽しいし、何これ最高やん。福岡にも欲しい!と、おかみのテンションが上がりきったところでお会計。


その後、すぐ近くにある鹿島屋に向かうも、調べていた閉店時間を待たずに終わってしまっていた、残念。

大村バーが予想以上に楽しかったので、まあ良しとしよう。


青葉おでん街と青葉横丁は

心もお腹も満腹だったので雰囲気だけ拝んでホテルへ帰った、静岡最高…



富士山の水なのか駿河湾の塩なのか、食いしん坊が多いのか、どこも料理もみんな美味しかった。

そうだ、醤油がめちゃうまでびっくりしたんだった。


大将&おかみの「人生一生 酒一升 あるかと思えばもう空か」 第1回

大将&おかみ
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大将&おかみ TAISHO & OKAMI

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