酒場SAKABA
山口洋(HEATWAVE) |博多今昔のブルース Vol.16〜埋もれる才能
とてつもない才能がこの世界に埋没していくのをたくさん見てきた。
あの才能がきちんと世界に届いたなら、いろんな人が救われるだろうに、、。
有名かどうかなんて、意外とマネージメントの差でしかなかったりするのに。あ、あと上昇志向があるかどうか。
上昇志向の強い人間が、その才能を盗んでスターになり、盗まれた方が凋落して、命を落とす、なんてこともあった。
運命と呼ぶにはあまりに過酷だった。
この国の北と南にどうしても伝えたい才能があった。
それは世界を美しくする歌を書く人たちだった。
なんとかしたかった。
まずは南から取りかかった。
でも、いつものように、予算はない、距離は遠い、現実は厳しい。苦笑。
それにコロナが追い打ちをかける。でも、たぶん、きっと。それがまた良かった。
その分断ゆえ、人々の意思は深いところで繋がろうとする。逆境ゆえ、美しかったりもする。
2年半の時間をかけて、完成した。
その音に呼応してくれるアーティストたちがいた。今、その円環が育っているところ。
もうすぐアナウンスできると思う。

ヴォーカリスト、ギタリスト、ソングライター、プロデューサー、そしてランナーにして、スノーボーダー。
1979年、福岡にてヒートウェイヴを結成。1990年、上京しメジャーデビュー。現メンバーは山口洋(vo.g)、池畑潤二(ds)、細海魚(key)。山口洋がソロツアーの旅で新たな曲をつくってバンドに持ち帰るというスタイルで、ほぼ全曲の作詞と作曲を担当する。1995年の阪神・淡路大震災後、中川敬(ソウル・フラワー・ユニオン)と「満月の夕」を共作。2011年の東日本大震災直後からは「MY LIFE IS MY MESSAGE」プロジェクトのさまざまな活動により、福島県の相馬をピンポイントで応援し続けている。仲井戸麗市、佐野元春、遠藤ミチロウ、矢井田瞳ら国内のミュージシャン、ドーナル・ラニー、キーラらアイルランドを代表するミュージシャンとの共演も多い。
http://no-regrets.jp